中央化学株式会社 様
汎用の例題をやめ、経営戦略部の実務そのものを演習の題材にした
「研修は受けたが、翌日から業務が変わらない」を避けるために、対象を経営戦略部の1部署に絞りました。普段どんな資料を作り、どこに時間を取られているかをうかがったうえでカリキュラムを設計し、講義を聞く時間より、自分の業務で手を動かす時間を長く取っています。
対象を1部署に絞って設計
自社の資料と業務で演習
手を動かす時間を長く
自力で抜け出せる形に
どんな会社の、どんな課題だったか
まずこの4つをご覧ください。御社に近ければ、同じやり方が使えます
- 業界
- 食品包装容器および関連資材の製造・販売
- 規模
- 従業員1,484名(連結・2026年3月末時点)1961年設立。センコーグループホールディングスのグループ企業
- 課題
- ツールの操作説明で終わる研修では、翌日に自部署の資料と数字を前にすると手が止まる
- やったこと
- 経営戦略部の実務を題材にした、個別設計のAI活用研修
何を変えたか
研修の中身ではなく、研修の設計そのものを変えています
受講者が自部署の業務にそのまま持ち帰れる状態を目指し、研修後も使い続けられる「型」を残す形で実施しました。
同じ時間でも、進め方で持ち帰るものが変わる
今回の研修は、右側の形で組み立てています
研修の進め方の違い
左は、受講中は理解できても、翌日に自分の資料を前にすると手が止まりやすい形です。右は最初から自分の業務が題材なので、持ち帰る先が研修中に決まります。
課題と、今回の設計
ご相談をいただいた時点で何が起きていたか、それに対してどう組み立てたか
ご相談時の課題
- 生成AIの研修は数多くあるが、その多くはツールの操作説明で、受講中は動かせても翌日に自部署の資料を前にすると手が止まる
- 汎用の例題で覚えた手順は、実務の複雑さの前では応用が効かない。「研修は受けたが業務は変わらない」が起きるのは、たいていここ
- 受講後アンケートの満足度は、こうした研修でも高く出る。分かりやすかった、勉強になった、と
- ただしそれは研修そのものへの評価で、業務が変わったかどうかとは別。切り分けないと、毎年同じ研修を繰り返すことになる
今回の設計
- 経営戦略部が普段作っている資料と、時間を取られている業務をうかがうところから始めた
- 市場データの整理、社内向けの説明資料、部門をまたぐ情報の集約など、実際に扱っているものを演習の題材に差し替えた
- 全社向けではなく1部署に絞ることで、内容が「どの部署にも当てはまる一般論」にならないようにした
- 講義を聞く時間を最小限にし、手を動かして自分の業務で試す時間を長く取った
- 詰まった箇所をその場で拾って解説し、研修後も使い続けられる「型」を持ち帰る形にした
当日までにやったこと、当日やったこと
「翌日の業務で使えること」を基準に、設計と進行を決めています
まず、その部署の業務を見せていただく
普段どんな資料を作り、どこに時間を取られているかをうかがうところから始めました。市場データの整理、社内向けの説明資料、部門をまたぐ情報の集約。実際に扱っているものを見せていただいたうえで、演習の題材を決めています。
演習の題材を、御社の実務そのものに差し替える
汎用の例題は使いません。研修中に作ったものが、そのまま翌日の業務で使える状態になることを狙っています。対象を1部署に絞ったのもここに理由があり、全社向けにすると、どの部署の人が聞いても分かる内容にする必要が出て、結果として誰の業務にも当てはまらない一般論になります。
聞く時間より、手を動かす時間を長く取る
講義は最小限にし、自分の業務で試す時間を長く取りました。手を動かしてもらうと、想定していなかった質問が出ます。この資料はどう頼めばいいのか、この数字の扱いはどうするのか。そうした具体的な詰まりこそ、翌日から使えるかどうかを分ける部分です。一方的な説明では、この質問は出てきません。
教え切ろうとせず、抜け出す型を持ち帰ってもらう
研修の場で完璧に使えるようになる必要はないと考えています。大事なのは、詰まったときに自分で抜け出せる型を持って帰っていただくこと。すべてを教え切ろうとするより、そのほうが現場に残ります。
御社が「研修は受けたのに、業務が変わらない」なら
同じやり方は、業種が違っても当てはまります
毎年、似た内容の研修を発注している
満足度は高く出ているのに、業務が変わった実感がない。原因は理解不足ではなく、題材が自社の業務ではなかったことにあります。
全社一律の研修にしている
どの部署が聞いても分かる内容にすると、誰の業務にも当てはまらない一般論になります。対象を絞るほど、内容は具体にできます。
講師の話を聞く形式が中心になっている
手を動かすと、想定していない質問が出ます。その質問が出るかどうかが、翌日から使えるかどうかの分かれ目です。
1部署・1回からで構いません
この事例のように部署を絞って設計する形もあれば、2時間の単発セミナーを1回だけ、という形もあります。実際にマネックス証券様では単発1回で、アンケート回答73名のうち95.9%が「明日から業務で使ってみたい」と回答されました。
「まず一度、社内の空気を変えたい」「反応を見てから本格的に考えたい」という段階でも問題ありません。対象部署・回数・時間は、御社の状況に合わせて設計します。
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