Claude Code活用事例|6部署35業務の成果物と導入手順

Claude Code活用事例|6部署35業務の成果物と導入手順

Claude Codeの活用事例を探すと、出てくるのはエンジニアの開発の話か、個人の自動化の体験談がほとんどです。「で、うちの営業や経理では何に使えるのか」が分からないまま、入れただけで止まっている会社は少なくありません。

Claude Codeの活用事例でつまずくのは、たいてい次の3点です。

  • 自社のどの部署の、どの業務に使えばいいのか分からない
  • 使い始めたが、AIが作ったファイルがあちこちに散らばり、どこを直せばいいか分からなくなった
  • 「全部自動化すべき」と言われるが、どこまで任せてよいのか決められない

この記事では、営業・マーケティング・経理・財務・人事採用・商品企画・技術の6部署で、Claude Codeに任せている35の業務を、出てきた成果物の画面つきで並べます。そのうえで、自社で同じことを再現するための手順を書きます。

  • 6部署35業務の一覧と、最初に選ぶ1業務の決め方
  • 部署ごとの成果物の実物(提案書・議事録・請求書・月次の数字・求人原稿など)
  • 再現する手順:業務フォルダ・7つの設定・判断の型の順に整える
  • 弊社が実際にやった失敗3つと、自動化してよい条件

Saixは、AI導入・経営変革の支援実績100社+の会社です。自社でもClaude Codeを毎日動かし、2026年3月から10月までに出した指示は2万件を超えました。業務の手順書にあたるスキルは100本を超え、社内の一覧に登録している定期処理は69本あります。

本記事の35事例は、弊社で実際に運用している業務を土台に、情報保護のため架空の会社「株式会社AIブリッジ」の環境で再現して撮影したものです。画面に出てくる社名・人名・金額はすべてダミーです。

ここがポイント

Claude Codeの活用事例の成果は、AIに何をさせるかより、どのフォルダに何を置くかで決まります。会社の組織図と同じ形でフォルダを切ると、人もAIも「どこを触ればいいか」を番号で言えるようになります。

そして自動化は、同じ業務を手動で5回成功させてからです。先に自動化すると、人が何を確かめればいいか分からなくなります。

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杉田 海地 監修者

株式会社Saix 代表取締役

杉田 海地

東証プライム上場企業含む100社以上のAI導入支援|リクルート(Indeed Japan)でHR領域のデジタルマーケティングとAI活用を経て、Claude・Claude Codeを実務で使い倒すメディア「AIエージェント研究所」を運営|YouTubeメディア「かいちのAI大学」4.8万人。

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目次

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Claude Code活用事例の選び方|6部署の業務・成果物・着手順を一覧で確認

組織図とフォルダを同じ形にする:会社・部署・業務の3段

弊社のClaude Codeの作業場所(リポジトリ)は、一番上に役員ごとのフォルダが並んでいます。00_コンテキスト、01_CPO、02_CMO、03_CFO、04_CHRO、05_CSO、06_CTO、そして判断の型をためるフォルダの8つです。この記事では役職名だと分かりにくいので、商品企画・マーケティング・経理・財務・人事採用・営業・技術と、部署名で書きます。

架空の会社のフォルダの一番上。部署フォルダ6つと共通フォルダ2つ
架空の会社「株式会社AIブリッジ」のフォルダの一番上。部署フォルダ6つと、コンテキスト・判断の型の共通フォルダ2つだけが並ぶ(社名・データはすべてダミー)

部署の下は、業務ごとに番号つきのフォルダで分けています。35業務の全体は次のとおりです。

部署 Claude Codeに任せている業務 本数
営業 議事録から3点セット/提案書づくり/送る前チェック/名刺フォロー/交流会の準備/止まった案件の洗い出し 6
マーケティング SEO記事/リライト候補/YouTube台本/1テーマを全SNSへ/ウェビナー運営/LINE配信の下書き 6
経理・財務 請求書/見積書/契約書チェック/月次PL要約/資金繰り3シナリオ/支払いと税金のリマインド 6
人事採用 採用要件の数値化/求人原稿/応募者への返信/スカウト文面/入社30日の段取り/フィードバック台帳 6
商品企画 商品設計書/事業アイデア採点/研修カリキュラム/顧客の声から改善/料金表 5
技術 止める仕組み/定期実行の台帳/止まった自動化の検知/複数AIレビュー/サイトの安全点検/外部サービス接続 6

はじめての方へ:フォルダ・ファイル・.mdは、いつものFinderやエクスプローラーと同じもの

Claude Codeの活用事例を読む前に、画面に出てくる言葉を3つだけ押さえておきます。フォルダ、ファイル、そして名前の最後に付く「.md」です。Claude Codeが読んで書くのは、ふだんパソコンで使っているフォルダとファイルそのものです。特別な場所にデータを移す必要はありません。

フォルダは引き出し、ファイルは1枚の書類、.mdは見出し付きのメモ

「.md」はマークダウンと読み、メモ帳でも開ける文字だけのファイルです。行の先頭に「#」を付けると見出しになり、表も文字で書けます。AIが読み書きしやすいので、Claude Codeへの指示書や議事録は、ほぼこの形式で作ります。

Claude Codeは黒い画面(ターミナル)で動くため、難しそうに見えます。ですが、黒い画面に並ぶ名前は、Macの「Finder」やWindowsの「エクスプローラー」で見るフォルダとまったく同じものです。下の図の左が黒い画面、真ん中が筆者のMacのFinder、右がWindowsで同じフォルダを開いたときのイメージです。

同じフォルダをターミナル・Finder・エクスプローラーで比較

フォルダの作り方も、いつもと同じです。Macなら画面下のDockの左端にある顔のアイコン(Finder)、Windowsならタスクバーの黄色いフォルダのアイコン(エクスプローラー)から開き、右クリックで新しいフォルダを作ります。最後に、そのフォルダをVS Code(無料の編集ソフト)で開き、Claude Codeを起動すれば準備は終わりです。

フォルダを作りClaude Codeで開く4ステップ

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最初の1業務の選び方:毎週あって原本が揃う業務から始めると、5回の試行がすぐ終わる

最初の1業務は、毎週あって原本がそろう業務から

35本を一度に入れる必要はありません。最初の1本は、毎週発生し、AIに渡す原本(議事録・試算表・応募者のプロフィールなど)が1か所にそろう業務を選んでください。そのうえで、人が5分で良し悪しを判断できる成果物が出るものを選びます。

例えば営業なら「議事録から3点セット」です。商談は毎週あり、文字起こしは会議ツールが自動で残し、出てくる議事録とお礼メールの案は担当者がその場で読んで直せます。逆に、月1回しかない業務や、資料が担当者のパソコンとメールに散らばっている業務は、試す回数が稼げないので後回しにします。

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Claude Code活用事例【営業】|議事録から提案書・送る前チェックまで6つ

営業の6事例:商談の記録が1本あれば、提案書と追客まで同じフォルダでつながる

No 業務 AIに渡すもの 出てくるもの 人が確かめること
1 議事録から3点セット 商談の文字起こし 議事録・宿題表(誰が/何を/いつまで)・お礼メール案 先方の発言の取り違えがないか
2 提案書づくり 議事録・顧客カード 16:9の提案スライド 議事録にない約束が入っていないか
3 送る前チェック 送る予定の文面と資料 他社名・日付と曜日・金額・二重送付の合否 不合格の箇所を直したか
4 名刺フォロー 名刺の写真 相手ごとに書き分けたお礼メール案 会社の調べた内容が合っているか
5 交流会の準備 参加者名簿 話すべき10人と1人1枚のメモ 選んだ理由に納得できるか
6 止まった案件の洗い出し 案件一覧 2週間連絡が空いた案件と次の一手 次の一手を自分が実行できるか
議事録3点セットの成果物。議事録・宿題表・お礼メール案が1枚に並ぶ
事例1の成果物。62分の商談の文字起こしから、議事録・宿題表・お礼メール案を1ファイルで出す(社名・人名はダミー)

営業で一番効いているのは、事例1から3のつながりです。商談の文字起こしを原本フォルダに置くと、議事録が出て、その議事録を材料に提案書が出て、送る前に機械のチェックが通る。1本の記録から3つの業務が順番に動きます。

提案書の1枚目。課題・削減時間・提案金額の3つの数字が並ぶ
事例2の成果物。議事録と顧客カードから作った提案スライドの1枚目(数字はダミー)
送る前チェックの結果。他社名の残りと曜日違いで不合格
事例3の成果物。わざと誤りを入れた送付メールを検査し、他社名の残り・曜日の食い違い・金額の誤りで「不合格」と判定した例
止まった案件の一覧。8件と、1件ずつの次の一手
事例6の成果物。最後の連絡から2週間以上空いた案件を拾い、ボールがどちらにあるかと次の一手を並べる

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提案書は型を変えて16枚:コンサル型・カジュアル型・BtoC型を同じ議事録から作る

営業の事例を、指示から完成まで順に見ます。どの部署の事例も流れは同じで、指示を出す→Claude Codeが原本を読み、足りない情報があれば聞いてくる→成果物と「人が確かめること」が報告される、の3段です。ここでは、同じ商談の議事録から、雰囲気の違う提案書を3通り作らせました。

STEP1 指示読む原本(議事録と顧客カード)・作る型・枚数・保存先を1回で伝えます。「新しいフォルダは作らない」も必ず書きます。

Claude Codeに提案書づくりを指示した画面
実際の画面の文字を取得して再現(以下のターミナル画面も同じ)

STEP2 確認BtoC型(一般のお客様向けの販促企画)を頼んだところ、Claude Codeは議事録を読んだうえで「新商品の情報がどこにもない」と気づき、作り方を4つの選択肢で聞いてきました。根拠のない内容を勝手に書かないよう、ルールファイルに書いてあるためです。今回は練習用なので「架空の想定で見本を作る」を選びました。

Claude Codeが作り方を選択肢で確認してきた画面

STEP3 完成約18分で16枚ができ、置いた場所・確かめたこと・人が確かめることの3つが報告されます。この例では「骨子と数字が1時間ずれている」と、人が判断すべき点を自分から挙げています。

提案書の完成報告。置いた場所・確かめたこと・人が確かめること

こうしてできた3つの提案書を、16枚ずつ並べたのが次の3枚です。同じ議事録でも、指示で型を変えると、図表の多いコンサルティング会社の資料にも、1枚1メッセージのカジュアルな資料にも、消費者向けの販促企画にもなります。

コンサルティング型の提案書16枚の一覧。紺と白で図表が多い
コンサルティング型:論点→現状分析→課題の構造化→打ち手→費用対効果→ロードマップ→体制の順(16枚・架空の会社)
カジュアル型の提案書16枚の一覧。明るい配色で1枚1メッセージ
カジュアル型:オレンジと黄緑で、1枚に言いたいことを1つだけ置く(16枚)
BtoC型の販促企画の提案書16枚の一覧。ピンクと水色のポップな配色
BtoC型:お客様像・購入までの流れ・SNSキャンペーン・店頭POP・スケジュール(16枚。新商品は架空の想定)

営業で効く設定:顧客フォルダを段階で分け、送る前の検査を飛ばせなくする

営業の中には、業務フォルダとは別に顧客フォルダの置き場(20_顧客)があり、新規開拓・商談中・取引中・契約終了・失注の段階で分けています。段階が変わったら顧客フォルダごと移すので、「いま商談中の会社」はフォルダを開くだけで分かります。

営業フォルダの中。業務フォルダの中は原本・下ごしらえ・成果物の3つ
営業フォルダの中。どの業務フォルダも、中は原本(A_input)・下ごしらえ(B_process)・成果物(C_output)の3つだけ

もう1つは、顧客へ送る前に必ず事例3のチェックを通すルールを、部署のルールファイルに書いておくことです。弊社では過去に、提案書の別の箇所に古い記述が残ったまま送ってしまったことがあります。目で見る確認は抜けるので、送る前の検査は機械に任せます。

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Claude Code活用事例【マーケティング】|記事・動画・SNSを1つのテーマから6つ

マーケティングの6事例:代表が喋った一次情報を、記事・動画・SNSへ書き分ける

No 業務 AIに渡すもの 出てくるもの 人が確かめること
7 SEO記事 キーワード表・代表の口述 記事の下書き 狙うキーワードとタイトルがずれていないか
8 リライト候補 検索データの書き出し 直す記事5本と理由 選んだ理由に納得できるか
9 YouTube台本 企画メモ 台本・サムネ文言・概要欄 話す本人の言葉になっているか
10 1テーマを全SNSへ テーマと元記事 X・Facebook・LinkedIn用の3本 媒体ごとの文体が合っているか
11 ウェビナー運営 申込一覧 集計・進行表・前日リマインド文 日時と曜日が合っているか
12 LINE配信の下書き 前月の配信と反応数 翌月の配信文案 送る前に文面を承認したか
SEO記事の下書き。代表の口述をもとにした見出しと目次
事例7の成果物。代表が喋った一次情報から書いた記事の下書き(架空の会社のブログ)

マーケティングで決めているルールは2つです。1つは、記事は代表が喋った一次情報から書くこと。先にAIで下書きを作り、あとから体験を足すと、どこにでもある記事になります。この記事も、筆者が先に音声で話した内容を材料にしています。

もう1つは、公開ボタンは人が押すことです。弊社では記事の公開を1日3本までにし、それを超える公開は機械で止めています。下書きはいくつ作ってもかまいませんが、外に出すのは人が見てからです。

1テーマから書き分けたX・Facebook・LinkedInの投稿3本
事例10の成果物。同じテーマから、X・Facebook・LinkedInの文体に合わせて3本を書き分ける

同じテーマを、各SNSに載せたときの見た目まで再現させることもできます。文章だけでなく、投稿したときの画面の形で出てくるので、公開前に「どこで文章が切れるか」まで確かめられます。

STEP1 指示元記事を読ませ、X・Facebook・Instagramに投稿したときの見た目を1画面に並べるよう頼みます。

Claude CodeにSNS投稿のプレビュー作りを指示した画面

STEP2 成果物3つの投稿が実際の画面に似せた形で並び、下には「文字数が上限に収まっているか」「人が確かめること」が付きます。

3つのSNSの投稿の見た目を再現したプレビュー
事例10の発展形。各SNSで投稿したときの見た目と、確かめる点が並ぶ(アカウント名・数字はダミー)

ここまでの内容を自社に当てはめると、年間どれくらいの経費が減るのか。会社のURLを入れるだけで、その場で試算できます。

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AI導入コスト削減シミュレーター 年間の削減額が3分でわかる

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Claude Code活用事例【経理・財務】|請求書・月次PL・資金繰りの6つ

経理・財務の6事例:会計の数字は読むだけにして、資料と知らせを作らせる

No 業務 AIに渡すもの 出てくるもの 人が確かめること
13 請求書 契約条件・取引先マスタ 請求書と二重送付のチェック 金額と送付履歴
14 見積書 依頼内容・単価表 見積書と説明書 範囲の書き漏れがないか
15 契約書チェック 相手から届いた契約書 条項ごとの赤・黄・緑と修正案 赤の条項をどう返すか
16 月次PL要約 会計ソフトの試算表 社長が3分で読む要約 気にすべき点が合っているか
17 資金繰り3シナリオ 月次PL・入出金予定 12か月後の残高を3つの前提で 前提が現実的か
18 支払いと税金のリマインド 支払い予定・納税カレンダー 期日の前週に流す通知 土日祝のずれが反映されているか
請求書の成果物。明細・小計・消費税・立替交通費が分かれている
事例13の成果物。立替の交通費は消費税の対象外として別枠にしている(社名・金額・口座はすべてダミー)
月次PL要約の画面。売上・営業利益・預金残高と前月比
事例16の成果物。試算表から、今月の数字3つ・前月比・売上の内訳を1画面にまとめる(数字はダミー)

事例17の資金繰りは、表だけでなくグラフにすると判断が速くなります。

STEP1 指示入出金の予定を読ませ、楽観・標準・悲観の3つで12か月の預金残高を出し、上に数字のカード、真ん中にグラフ、下に月別の表を置くよう頼みます。

Claude Codeに資金繰りダッシュボードを指示した画面

STEP2 成果物約8分で、3つの見通しが1枚にまとまりました。「悲観なら2027年7月に残高がマイナスになる」と、いちばん知りたい答えが一番上に書かれています。

資金繰りダッシュボード(3つのシナリオ)
事例17の成果物。正社員2名を採用した場合の12か月の残高(数字はすべてダミー)

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経理・財務で効く設定:会計データは読むだけにし、数字は表の縦横を検算してから出す

経理・財務のルールファイルには、「会計ソフトの数字は読むだけ。書き換えない」と書いています。Claude Codeが作るのは請求書や要約といった資料までで、帳簿そのものには触らせません。

もう1つ、金額の入った表は縦と横の合計が合っているかを計算してから出すようにしています。AIは見た目の整った表を作るのが得意ですが、合計が1円ずれていても気づきません。事例15の契約書チェックのように、判断が必要なところは赤・黄・緑で印を付けさせ、最後は人が決めます。

契約書チェックの結果。赤4・黄5・緑3の内訳と条項ごとの判定
事例15の成果物。相手の業務委託契約書を条項ごとに見て、直してほしい条項と修正の文言を出す

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Claude Code活用事例【人事採用・商品企画】|求人要件から料金表まで11事例

人事採用の6事例カード:「いい人がほしい」を見極められる条件に直してから書かせる

No 業務 AIに渡すもの 出てくるもの 人が確かめること
19 採用要件の数値化 現場へのヒアリング 必須条件と、それぞれの確かめ方 現場の言葉と合っているか
20 求人原稿 採用要件・会社紹介 求人媒体ごとの原稿 条件を盛っていないか
21 応募者への返信 応募者のプロフィール 面談への返信文 本人の経歴の読み違いがないか
22 スカウト文面 候補者リスト 経歴に合わせたスカウト文 送る相手を選んだのは人か
23 入社30日の段取り 採用決定の連絡 入社前の準備と週ごとの予定 アカウントと資料の漏れ
24 フィードバック台帳 チャットでの指摘 相手別・種類別の通算回数 3回目の指摘を仕組みに変えたか
採用要件の成果物。必須条件とそれぞれの確かめ方
事例19の成果物。現場の「いい人がほしい」を、面接で確かめられる条件に直したもの(ダミー)

人事採用で効いているのは事例24です。メンバーへの指摘を台帳にため、同じ指摘が3回続いたら、本人を責める前に仕組みで止める方法を考えます。弊社のルールづくりも同じ考え方で、3回守れなかったことは文章のルールを増やすのではなく、機械で止める側に移しています。

フィードバック台帳。3回以上くり返した指摘が上に並ぶ
事例24の成果物。同じ相手・同じ種類の指摘が3回以上のものを上に出す(人名はダミー)

事例23の入社30日の段取りは、カレンダーの形で出すと、受け入れる側の全員が同じものを見られます。

STEP1 指示採用決定の連絡を読ませ、入社日から30日の予定を色分けしたカレンダーと、渡す資料・アカウント準備のチェックリストを1枚にするよう頼みます。

Claude Codeに入社30日カレンダーを指示した画面

STEP2 成果物研修・顧問・面談・手続きが色で分かれ、祝日は休みとして外されています。右側のチェックリストには、誰がいつまでに用意するかまで入りました。

入社30日カレンダーとチェックリスト
事例23の成果物(人名・会社名はダミー)

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商品企画の5事例カード:顧客の声と原価から、商品設計書と料金表を作る

No 業務 AIに渡すもの 出てくるもの 人が確かめること
25 商品設計書 顧客の声・商談メモ 対象・中身・含む/含まないの1枚 含まないものを書いたか
26 事業アイデア採点 アイデアのメモ 6つの軸の採点と、やる/やらない 採点の根拠
27 研修カリキュラム 受講企業のヒアリング 全回の狙い・中身・宿題 相手の業務が題材になっているか
28 顧客の声から改善 アンケート・振り返り面談 直す点3つ どれから直すか
29 料金表 商品設計書・原価メモ プラン別の料金と範囲 粗利の目安を割っていないか

商品企画では、料金表を1つだけ正本にして、ほかの資料はそこから引くようにしています。今回の架空の会社を作ったときも、別々に書いた資料で顧問の料金が2通りに割れました。料金表を正として17ファイルを直しています。正本が決まっていないと、AIは資料ごとに違う数字を書きます。

料金表の成果物。商品ごとの料金・期間・向いている会社
事例29の成果物。料金表を正本にし、見積・請求・議事録の金額はここから引く(架空の会社の料金)

STEP1 指示アイデアのメモを読ませ、6つの軸で5点満点で採点し、レーダーチャートを並べた比較ボードを作るよう頼みます。

Claude Codeに事業アイデアの採点ボードを指示した画面

STEP2 成果物3つのアイデアの形の違いが、チャートで一目で分かります。下には採点の根拠と、やる・やらないの結論が続きます。

事業アイデア採点ボード。3つのアイデアのレーダーチャートと合計点
事例26の成果物。アイデア1だけを「やる」と判定(架空の会社の例)

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Claude Code活用事例【技術】|AIを止める仕組みと定期実行の6つ

技術の6事例:AIに「させない操作」を先に決めてから、動かす範囲を広げる

No 業務 AIに渡すもの 出てくるもの 人が確かめること
30 止める仕組み 事故の記録 させない操作と止め方の一覧 止まるべき操作で本当に止まるか
31 定期実行の台帳 定期実行の設定 何が・いつ・どこへ知らせるかの表 台帳にない処理が動いていないか
32 止まった自動化の検知 処理の実行ログ 動いていない日のレポート 止まった理由
33 複数AIレビュー 設計書・計画 別のAIの指摘と採否の表 採らなかった指摘の理由
34 サイトの安全点検 サイトのURL一覧 外から見た点検レポート 直す順と期限
35 外部サービス接続 つなぎたいサービス一覧 接続と権限の一覧 鍵がフォルダに置かれていないか

事例30の「止める仕組み」は、Claude Codeのフックという機能で作ります。フックは、AIが操作を実行する直前に割り込んで、条件に合えば止める仕組みです。設定の書き方は公式ドキュメントのフックの解説(2026年10月12日確認)にあります。架空の会社では、原本フォルダへの書き込みと、設計図にないフォルダの作成を止めています。

止める仕組みの実行結果。設計図にないフォルダと原本の書き換えをブロック
止める仕組みの実行結果。設計図にないoutputフォルダと、原本の書き換えはブロックされ、成果物フォルダへの書き込みは通る(2026年10月12日に架空の会社の環境で実行した出力をそのまま画像化)

止める仕組みを作ったら、止まるべき操作と通るべき操作の両方で試してください。止める側だけ試すと、必要な作業まで止まっていることに気づけません。架空の会社では、止まるべき5件と通るべき4件の計9件で、すべて期待どおりの結果になることを確かめています。

定期実行の台帳。何が・いつ・どこへ知らせるか・止まったら誰が気づくか
事例31の成果物。人がいない時間に動く処理を1行ずつ管理する。「止まったら誰が気づくか」の列を必ず埋める(架空の会社の台帳)

自社の場合はいくらになるのか、この機会に出してみてください。削減できる時間と金額を、業務ごとに算出します。

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Claude Code活用事例の導入手順|フォルダ・7つの設定・判断の型の順に整える

ここまでの35事例は、3つの準備の上で動いています。業務フォルダを切る、7つの設定を部署に割り当てる、手動で回しながら判断の型をためる、の順です。

手順1:業務フォルダを原本・下ごしらえ・成果物の3つに分ける

Finderで見た業務フォルダのA・B・C

フォルダは、組織図と同じ形にします。一番上に会社全体のルール、その下に部署、その下に業務です。組織図と同じだと、誰がいま何をしているか、AI社員がどこで動いているかの説明がつき、人がどのフォルダを触ればいいかもすぐ分かります。

業務フォルダの中は、原本(人が置く。AIは読むだけ)、下ごしらえ(AIが途中の表やメモを書く)、成果物(人が見て外に出すかを決める)の3つだけにします。ここで大事なのは、フォルダとファイルの名前の規則を人が決めることです。

Claude Codeは、放っておくと自分でフォルダやファイルを作ります。名前もAIが決めるので、後で直そうとしたときに人がどこを探せばいいか分からなくなり、手戻りができなくなります。架空の会社では、フォルダを設計図(1つの設定ファイル)からまとめて作り、設計図にないフォルダは作れないようにしました。3つに分ける考え方の詳細はClaude Codeのフォルダ管理|ABC方式で解説しています。

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手順2:7つの設定を部署に割り当てる(6部署×7設定の表)

Claude Code側で使う設定は、次の7つに整理できます。このうち6つはClaude Codeの機能で、7つ目の定期実行だけはパソコン側の仕組みです。

設定 何をするものか 置き場所
ルール(CLAUDE.md) 会社と部署の決まりごと。そのフォルダで作業するときに読まれる 各フォルダの直下
スキル 業務の手順書。「提案書を作って」で呼ばれる .claude/skills
フック 実行の直前に割り込み、条件に合えば止める .claude/settings.json
権限 読ませないファイル・打たせないコマンドを決める .claude/settings.json
サブエージェント 監査係・検品係など、役割を分けた別のAI .claude/agents
MCP(外部接続) 会計ソフト・チャット・カレンダーなどとつなぐ仕組み 接続ごとの設定
定期実行 人がいない時間に処理を動かす(Claude Codeの外の仕組み) パソコンの定期実行の設定
Claude Codeの設定フォルダ。サブエージェント・フック・スキル
架空の会社の.claudeフォルダ。サブエージェント3人・止める仕組み・ルール・35業務分のスキルが入っている

同じ7つの設定でも、部署によって使い道が変わります。営業ならフックで「承認前の送信」を止め、経理なら権限で「会計データは読むだけ」にし、技術ならフックで「設計図にないフォルダ」を止める。部署と設定を掛け合わせると、次の表のようになります。

6部署×7つの設定で何をしているかの表

手順3:手動で5回回し、コンテキストを判断の型に精錬する

コンテキストは日記・録音、判断の型はマニュアル

弊社では、知識を2つのフォルダに分けています。コンテキストは、起きたこと・聞いたことをそのまま残す日記や録音にあたります。判断の型は、そこから「次も同じ判断をしてよい」と確かめた結論だけを1枚ずつにしたマニュアルです。

分ける理由は、AIに生の記録を全部読ませると、古い話や例外に引っぱられるからです。例えば議事録に「値引きの相談が来た」と残っているだけでは、AIは次の相談でどうすればいいか分かりません。

コンテキストの議事録。値引きの相談が来た場面がそのまま残っている
コンテキスト側の議事録。2割引きの相談が来た場面と、その場の議論がそのまま残っている(架空の会社の経営会議)

そこで、どの条件なら値引きを認めるか、誰が承認するかまで決めて、1枚のカードにします。カードには「使ってよい条件」と「使ってはいけない条件」、それに出典の議事録を必ず書きます。条件つきで書いておくと、AIも人も同じ場面で同じ判断をしやすくなります。

判断の型のカード。値引きの相談が来たらどうするかの答えと条件
判断の型のカード。値引きは範囲を合わせる案を先に出し、前払いなら最大10%、5%を超えるなら代表が決める、と条件つきで書く(架空の会社のルール)

カードは、業務を手動で回しながら増やします。同じ業務を手動で5回やり、5回とも人が見て合格を出せたら、自動化を考えてよい合図です。5回の間に直した点は、ルールかカードに書き足していきます。

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Claude業務棚卸しシート

自社の業務のうちAIで減らせるものを30項目で棚卸しし、任せる・半分任せる・任せないに仕分けるシート。時間とコストの見積もりまで、この1枚で決められます。

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Claude Code活用事例の失敗3つ|AIに勝手にフォルダを作らせない

ここからは、弊社が自社のClaude Codeで実際にやった失敗です。

失敗1:AIが作ったファイルが散らばり、人が触る場所が分からなくなった

いちばん時間を取られたのは、フォルダとファイルの設計でした。ある夜の作業では、1回の作業で23個のファイルが9か所に作られていました。どれも中身は正しかったのですが、翌日に見直そうとしたとき、どこに何があるか分からず、探すだけで時間が溶けました。

その後、調べた結果や分析メモは1回の作業につき1ファイルにまとめ、置き場所も先に決めるルールにしました。架空の会社では、さらに一歩進めて、設計図にないフォルダは機械で作れないようにしています。

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失敗2:自動承認で進みすぎ、人が何を確かめればいいか分からなくなった

弊社は作業を速く進めるため、AIの操作を1つずつ承認しない設定で動かしています。その中で、人が名指しで承認していない公開済みの記事28か所に、内部リンクを書き足す処理が走ったことがあります。機械の歯止めで14件は止まりましたが、5か所は実際に書き換わっていました。

問題は書き換えそのものより、人が「いま何が起きていて、自分は何を見ればいいか」を把握できなくなったことです。世間では「どんどん自動化すべき」と言われますが、弊社の考えは違います。最終責任を持つのは人なので、どのフォルダのどのファイルを動かしているかを人が把握して、初めて任せてよい範囲が決まります。

失敗3:手動で回る前に自動化し、品質が揃わないまま止まった

自動化は手動で5回成功してから

手順が固まる前に定期実行にした処理が、ある時期3日続けて1件も成果を出さないまま止まっていました。失敗の数が0件だったので通知も飛ばず、気づくまでに時間がかかりました。

いまは、自動化する前に必ず手動で5回成功させます。5回とも同じ品質で成果が出て、人の作業を代わりに担えると判断できたものだけを、定期実行にします。定期実行にしたあとも、成果が0件の日は必ず知らせる設定にしています。

見落としがちな視点

Claude Codeの活用事例で差がつくのは、プロンプトの上手さではありません。AIが作業する場所を人が設計し、AIにさせない操作を先に決めているかどうかです。ここが決まっていないと、事例を真似しても1か月で散らかります。

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Claude Code活用事例の導入前FAQ|情報管理・料金・操作・始め方

導入のご相談や研修で受けた同じ種類の質問は、社内の相談記録に残っているものだけで延べ100回前後あります(記録からの概算)。最も多いのは情報管理(セキュリティ)の質問でした。多かった4つにお答えします。

Q. 会社の情報をClaude Codeに読ませても大丈夫ですか

入力した情報がAIの学習に使われるかどうかは、プランとアカウントの設定で決まります。会社で使う前に、Claudeに入力した情報を学習させない設定を確かめてください。

そのうえで、Claude Code側では権限の設定で「読ませないファイル」を決めます。顧客名簿や鍵の入ったファイルは、AIが読めないようにしておきます。権限・保存先・監査の決め方はClaude Codeのセキュリティ設計にまとめています。

Q. 料金はどれくらいかかりますか

Claude Codeは、Claudeの有料プランか、API(システムから使うための窓口)用のアカウントで使えます(公式ドキュメント・2026年10月12日確認)。料金はプランと人数で変わり、改定もあるため、検討するときは必ず公式の料金ページで最新の条件を確かめてください。

会社で契約する場合の流れはClaude法人契約ガイドにあります。

Q. ターミナル(黒い画面)が使えなくても始められますか

始められます。公式ドキュメントによると、Claude Codeはターミナルのほか、パソコン用のアプリ、プログラムを書く道具(VS Code)の拡張機能、ブラウザからも使えます。黒い画面を開かなくても始められます。

入れ方はClaudeデスクトップアプリの使い方で、詰まりやすい箇所ごとに書いています。

Q. 35事例のうち、何から始めればいいですか

毎週ある業務を1つ選んでください。迷ったら、営業の「議事録から3点セット」か、経理・財務の「月次PL要約」です。どちらも原本が自動でそろい、出てくるものを人が5分で確かめられます。

経営者ご自身の業務から入りたい場合は、経営者のClaude Code活用事例7選を、税理士事務所の方は税理士のClaude Code活用事例7選をご覧ください。

部署を問わず、経営者がまず試す10のユースケースに絞った一覧と、料金プランの選び方はClaudeのビジネス活用ガイドにまとめています。

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Claude Code活用事例の始め方|1業務のフォルダを切り、手動で5回回す

Claude Codeの活用事例は、営業・マーケティング・経理・財務・人事採用・商品企画・技術の6部署で、少なくとも35業務あります。どれも特別な技術ではなく、原本を置き、AIに下ごしらえと成果物を作らせ、人が確かめて外に出す、という同じ形で動いています。

差がつくのは、その形を支える準備です。組織図と同じ形でフォルダを切り、7つの設定を部署ごとに割り当て、生の記録から判断の型を精錬する。そして、AIにさせない操作を先に決めておきます。

明日やることは1つです。毎週ある業務を1つ選んで、その業務のフォルダを原本・下ごしらえ・成果物の3つに分けてください。手動で5回回して、5回とも合格を出せたら、次の業務へ進みます。

この記事のまとめ

結論:Claude Codeの活用事例は6部署で35業務。成果はフォルダ設計で決まり、自動化は手動で5回成功してから。

  • 選び方:毎週あって、原本がそろい、人が5分で確かめられる業務から1つ
  • フォルダ:組織図と同じ形で切り、業務の中は原本・下ごしらえ・成果物の3つ
  • 設定:ルール・スキル・フック・権限・サブエージェント・MCP・定期実行の7つを部署ごとに割り当てる
  • 知識:生の記録(コンテキスト)から、条件つきのカード(判断の型)を作る
  • 失敗の防ぎ方:AIに勝手にフォルダを作らせず、させない操作を機械で止める

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この記事を書いた人

株式会社Saix 代表取締役社長/AIエージェント研究所 監修者・編集責任者

前職リクルートで社内のAI推進と新卒向けマニュアル制作を担当し、「やり方が人に張り付いていて、その人が抜けると現場が止まる」構造を経験。いまはClaude・Claude Codeを自社の経営とコンサルティングの実務で毎日使い、詰まった箇所とその直し方をそのまま記事にしている。これが本メディア「AIエージェント研究所」の原点。

東証プライム上場企業を含む100社以上のAI導入を支援|延べ4,000名以上にAI研修を実施|YouTube「かいちのAI大学」登録者4.8万人・累計再生270万回超|北の達人コーポレーション、メディアハウスホールディングスなど、上場企業から中小企業まで、AI研修・AI経営顧問・AIマニュアル構築支援を提供|メディア掲載複数(TechTrends、アットリビングなど)

支援先には月1,000時間超の業務削減を実現した企業もある。記事はすべて、Saixの実支援の一次情報、または公開許諾を得た支援先の実例に基づいて制作している。

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