「解約の手続きだけ、先に教えてもらえますか」。深夜0時すぎに届いた1通のメール。返信できるのは翌朝9時です。開いた頃には、同じ方から催促が2通と、電話の着信が1件。返す内容自体は決まっています。決まっているのに、件数だけが3倍に増えました。
顧客からの問い合わせをAIに任せようとして止まるのは、たいてい次の3点です。
- どこまでAIに答えさせ、どこから人が出るのかの線が引けない
- 誤った案内が顧客に届いてから気づく経路しか用意していない
- 料金が「担当者1人あたり」なのか「解決1件あたり」なのかを比べられない
3つとも、AIの賢さとは別のところで起きています。つまずきの正体は、任せる範囲の決め方と、契約の読み方にあります。この記事では、各社の公式サイトを1件ずつ開いて確認した料金と、Saix自身の運用をもとに、次のことに答えます。
- 顧客からの問い合わせのうち、どの種類までAIに任せられるか
- 誤った回答が顧客の画面に出る前に、どこで止めるか
- 公開されている料金は、何を単位に課金しているか
- 社内向けに作った仕組みを、対外に出すとき何を足すか
Saix自身、社内マニュアルを70本前後まで増やしながらAIで生成しています。社員からの質問に答えるAIヘルプデスクも内製し、日々運用しています。作り手であり利用者でもある立場から、机上論ではなく手を動かす前提で書きます。
問い合わせ対応を任せるかどうかは、回答が当たる確率で決めるものではありません。外れた案内が顧客の画面に出る前に、こちらが先に気づいて止められるか。判断はこの一点です。任せる範囲は問い合わせの種類で切り、顧客へ出る手前に関所を3つ置く。どの製品を選ぶかは、そのあとで間に合います。
監修者
株式会社Saix 代表取締役
東証プライム上場企業含む100社以上のAI導入支援|リクルートでのAI推進・新卒マニュアル制作経験を経て、Webサイト「AIマニュアル研究所」を運営|YouTubeメディア「かいちのAI大学」4.8万人。
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任せられるのは全件でなく一次対応|線を引くのは問い合わせの種類

顧客対応を自動化するとき、多くの現場は「何割減らせるか」から入ります。順番が逆です。最初に決めるのは、AIに触らせてよい問い合わせの種類。削減率はその結果として後から出てきます。
ここで扱うAIエージェントとは、目標を渡すと次にやることを自分で決めて実行まで進むAIです。用意された選択肢を返す従来のチャットボットとは、そこが違います。
注文番号を調べ、配送状況を照会し、返信文をまとめるところまで一続きで進みます。進める力があるからこそ、範囲を切らずに動かすと危険が増えます。
まず一次対応だけを任せ、判断が要る問い合わせは人へ渡します。一次対応とは、答えが社内の資料に書いてある問い合わせです。営業時間、配送状況、返品の条件。調べれば分かる質問は、調べる速さがそのまま価値になります。
値引きの可否や苦情への謝罪は違います。混ぜたまま導入した現場は、最初の1週間で人手に戻ります。
向き不向きは3つの問いで決まる|取り消せる・基準が書ける・金銭に触れない

種類で切ると決めたら、次はどの種類を選ぶかです。判定は次の3つの問いで足ります。3つそろわない問い合わせは、最初の対象に入れません。
- 問い1:出したあとで取り消せるか下書きなら直せる。送信済みのメッセージは直せない。取り消せない出口を持つ種類は、送信の手前で人を挟む
- 問い2:合格の基準を1行で書けるか「どう返っていれば正解か」を文章にできる。書けないなら、出てきた返信の良し悪しを誰も判定できない
- 問い3:金銭と契約に触れないか金額・支払い・解約条件に踏み込む回答は、間違えた瞬間に補償の話になる
複数店舗を持つ飲食チェーンの本部で考えます。「今週末の予約を1時間ずらしたい」という連絡は、予約台帳を見れば答えが出ます。間違えても電話1本で直せ、合格の基準も1行で書け、金額にも触れません。3つとも通ります。
同じ本部に届く「アレルギー対応はできますか」は別です。誤った回答が健康被害につながる種類は、取り消しが効かないので対象から外します。
住宅リフォームを請ける工務店の「浴室の改修はいくらぐらいですか」も同じです。現場を見ないと金額が出ないので、この種類は問い3で外れます。ただし、外れた種類を丸ごと人へ戻す必要はありません。切り出すのは工程の一部です。
金額そのものは答えず、過去の工事事例と、見積もりに必要な情報の一覧を先に返す。ここまでならAIが担えます。金額に触れる一歩手前で切ると、問い3を満たす形に変わります。
どの業務までAIに任せられるか、費用がどう変わるかはAIエージェント導入支援で任せられる業務と費用に整理しています。対外の問い合わせに絞る前に、社内全体の切り分けを見ておくと判断が早くなります。
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誤答を止める設計|顧客へ出る手前に3つの関所を置く

ここが設計の本題です。決めるべきはAIをどう賢くするかではなく、外した回答をどこで止めるかです。
止める場所は3か所あります。答えを作る前、顧客へ送る前、人へ渡したあと。順に見ていきます。
関所1:根拠が見つからない質問には、答えさせずに保留する
最初の関所は、AIが答えを作る前に置きます。見るのは回答の中身ではありません。その質問に答えるための材料が、社内に用意されているかどうかです。
材料がないまま答えさせると、文章としては整った推測が出てきます。読む側に、推測と事実を見分ける手がかりはありません。
だから、材料が見つからない質問は「回答しない」で止めます。止めたうえで人へ回します。答えないという選択肢を持たないAIは、必ずどこかで作り話をします。
参照できた資料が0件なら回答を作らせない。実装はこの条件を1つ入れておくだけで足ります。
先ほどの工務店なら、施工事例のページに載っていない工法を聞かれた場面がこれにあたります。似た事例から推測させると、実際には請けられない工事を案内してしまいます。
Saixの社内では、AIヘルプデスクの回答に参照したマニュアルを最大3件まで添える設計にしています。押せば元の資料が開くので、社員は回答を鵜呑みにせず確かめられます。
関所2:顧客へ出る直前に、人の確認を1か所だけ置く
2つ目の関所は送信の直前です。置くのは1か所だけに絞ります。全工程に確認を置くと、中身を読まずに通す人が出てきます。
対外の問い合わせでは、この1か所は「顧客の画面に文章が出る瞬間」です。社内で工程がいくつに分かれていても、外へ出る扉は1つしかありません。
運用の形は2通りあります。AIが下書きを作り、担当者が直してから送る形。もう1つは、AIがそのまま返信し、決めた条件に当てはまるものだけ人が見る形です。
始めるなら前者です。下書き型は回答を1件ずつ人が読むので、任せてよい範囲の輪郭がその場で見えてきます。直した箇所は、そのまま次に直すべき案内文を教えてくれます。
合わないと分かったときに、人手へ戻す判断をその場で下せるのも下書き型の利点です。全自動から始めると、戻す前に顧客へ届いてしまいます。
全自動へ進むのは、直しがほとんど出なくなってからで間に合います。たとえば、無修正のまま送れた状態が100件続いた種類から順に、全自動の対象へ移します。
関所3:人へ渡す条件を、先に文章で決めておく
3つ目は引き渡しです。渡す条件を決めていない現場は、渡すかどうかの判断そのものをAIに任せていることになります。
条件は3つ書けば足ります。同じことを2回聞き直されたとき。金額や契約の話が出たとき。強い言葉が含まれたとき。
この3つに当てはまったら、AIは説明を続けずに人へ回します。渡すのが早すぎて困ることはありませんが、遅れると取り返しがつきません。
渡すときは、それまでのやりとりを丸ごと引き継ぎます。顧客に同じ説明を2度させると、AIを入れる前より体験が悪くなります。
3つの関所を置いたら、通過した記録を残します。いつ・どの質問で止まり、人がどう直したかを残していない設計は、同じ間違いを何度でも繰り返します。
記録の使い道は、事故の調査だけにとどまりません。人が直した箇所を並べると、案内文のどこが古くなっているかが浮かび上がります。
問い合わせ管理ツールと社内システムをつなぐ接続口(API)を使えば、注文状況や契約内容をAIが照会できます。便利ですが、参照できる項目は必要な範囲に絞ります。
製品を選ぶとき、つい比べたくなるのは回答の正確さです。ただ、どの製品でも外れる回答はゼロになりません。差がつくのは外れたあとです。社内向けなら、社員が変だと気づいて元の資料を開けば止まります。対外にその役目を担う人はいません。見るべきは正答率でなく、外れた回答を顧客より先に見つけられるかです。
料金は2通り|担当者の人数で払うか、解決した件数で払うか

設計が決まったら費用の話に移ります。各社の公式サイトを1件ずつ開いて確認したところ、課金の単位は大きく2通りに分かれていました。
1つは対応する担当者の人数で払う形。もう1つは、AIだけで終わった件数で払う形です。海外製品はこの2つを組み合わせ、国内製品は金額を公開していないところが目立ちます。
| 製品(提供元) | 公式サイトの表記 | 課金の単位 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|---|
| Zendesk Suite Team | 月額55ドル/エージェント/月(年払い)=約8,500円 | 対応する担当者の人数 | 公式表記の「エージェント」は担当者を指す。AIの自動対応は全プランに含まれるが、費用は別に乗る |
| Zendesk のAI対応 | 自動解決1件あたり1ドルから=約155円 | AIだけで終わった件数 | 人へ引き継いだ分は課金対象外という説明。何をもって解決とするかを契約前に確認する |
| Intercom Essential | 1席あたり月額29ドル=約4,500円 | 対応する担当者の人数 | 席の費用と、AIが解決した件数の費用が別建てになる |
| Intercom Fin | 1件の解決あたり0.99ドルから=約150円 | AIが解決した件数 | 既存の問い合わせ管理ツールに接続する形なら席の費用は不要。ただし月々の最低利用額がある |
| ChatPlus | 月額1,500円(税別)から・初期費用0円 | 月額固定 | 公開されているのは開始価格。生成AIを使うプランの金額は公開されていない |
| KARAKURI | 製品の料金は非公開(資料請求・問い合わせ) | 要問い合わせ | 金額の記載は運用代行の「1席あたり20万円から」のみ |
※ 本記事の料金は各社公式サイトの記載(2026年8月時点)にもとづきます。ドル建ての金額は1ドル=155円で換算した参考値です。プラン改定や為替で変わるため、検討時は必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
金額の高低より先に見ておきたい点があります。同じ製品の中に、人数で課金する部分と件数で課金する部分が同居しています。
件数で払う形:安く見えても、何を1件と数えるかで請求額が動く
件数で払う形は、一見すると分かりやすく見えます。ただし何を1件と数えるかは製品ごとに定義が違います。「解決」の定義を契約前に文章で確認していないと、請求書を見るまで月額が読めません。
Saix自身が社内で使っている仕組みも、使った分だけ費用が積み上がる形です。月3,000円という上限を先に決め、到達したら自動で止まる設計にしています。
人数で払う形:月額は読めるが、AIが働かなくても金額は変わらない
人数で払う形は月額が読める代わりに、AIが働いても働かなくても金額が変わりません。問い合わせ件数の季節変動が大きい事業では、繁忙期に合わせた席数が閑散期にもそのまま残ります。
金額が非公開の製品は、料金より先に初期設定の期間を聞く
国内製品で金額が非公開なのは、隠しているというより設定作業と運用支援がセットになっているためです。非公開の製品を検討するときは、料金より先に初期設定にかかる期間を聞いてください。
費用の比較で見落とされやすいのが、AIそのものの利用料です。自社で組む場合は、AIを提供する会社との法人契約が別に必要になります。手順と料金はChatGPTの法人契約に必要な料金とプランの選び方にまとめています。
どのAIを土台に選ぶかで、扱える文章量も費用も変わります。主要な選択肢の違いは主要AIツールを用途別に比較した記事で整理しています。
Saixの実物|社内で先に走らせて、対外に出す前に見えたこと

Saixでは、社員からの問い合わせに答えるAIヘルプデスクを内製し、社内で運用しています。参照するのは、AIで生成した70本前後の社内マニュアルです。
運用して分かったのは、質問がどのカテゴリに集中しているかが、そのまま資料の弱い場所を示すということでした。質問は8つのカテゴリに自動で振り分けており、偏りが出た領域から資料を書き足しています。

費用は1問ごとに1000分の1円の単位まで記録しています。使いすぎが構造として起きない形です。
ただし、この設計をそのまま対外へ出すことはできません。社内では回答に出典を添えれば足りますが、顧客は元の資料を開けないからです。
対外に出すなら、出典の代わりに人の確認を挟むか、答えられる範囲を公開情報だけに絞る必要があります。社内向けの作り方と定着のさせ方は社内AIチャットボットの導入と定着で扱っています。
自社の場合はいくらになるのか、この機会に出してみてください。削減できる時間と金額を、業務ごとに算出します。
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失敗・落とし穴|人手に戻る3つの原因は、精度ではなく引き渡しで起きる

問い合わせ対応をAIに任せたあと、数か月で人手に戻る現場があります。原因を追うと、行き着くのは引き渡しの設計です。つまずく場所は、たいてい精度より手前にあります。
原因1:種類を絞らず全件を受けさせ、答えられない質問にも回答が出る
1つ目は、種類を絞らずに全件をAIの前に置いたことです。導入初日から全部の問い合わせを受けさせると、答えられない質問にも答えを作ります。
生活雑貨をネットで販売している小売店で考えます。在庫と配送の質問に答えさせるつもりで全件を通すと、取り扱いのない商品の入荷時期まで答えてしまいます。訂正の連絡が増え、結局は電話とメールに戻ります。
顧客側から見れば、答えられない質問に自信たっぷりの誤答が返ってきた形になります。1度この体験をされると、次からは電話に戻ります。
原因2:人へ渡す条件を決めず、苦情の初動で説明が続く
2つ目は、人へ渡す条件を決めないまま動かしたことです。条件がないと、AIは説明を続けようとします。苦情の初動で説明が続くと、それ自体が次の苦情になります。
渡すべき場面は、たいてい顧客の文面に現れます。同じ質問の繰り返し、金額への言及、強い語調。この3つを条件として先に書いておかないと、渡す判断がAIまかせになります。
原因3:案内文の更新担当が決まらず、古い案内が配られ続ける
3つ目は、案内文を更新する担当を決めなかったことです。料金改定やキャンペーンの終了があると、AIの回答は古いまま返り続けます。
社内向けなら、古い回答は社員が気づいて指摘します。対外では誰も指摘しません。更新が止まった瞬間から、間違った案内が静かに配られ続けます。
Saixの社内では、マニュアルの正本と、社員が読む配布先を分けて管理しています。正本を直せば配布先へ流れる形にしておかないと、更新はいつまでも現場任せのままです。
3つに共通するのは、動かし始めてから直せばよいと考えている点です。範囲も引き渡しも更新担当も、動き出したあとでは決め直すきっかけが来ません。
逆に言えば、この3つを始める前に紙1枚で決めておけば、あとは走らせながら精度を上げていけます。決めるのに必要なのは技術の知識ではなく、自社の問い合わせの中身です。
任せる問い合わせの種類と、止める場所を御社の実物で線引きします
実際に届いている問い合わせを見せていただき、AIに回せる種類、人へ渡す条件、費用の見え方までを一緒に整理します。オンラインで60分、費用はかかりません。製品を決める前の段階からご相談いただけます。
よくある質問
Q. 顧客の個人情報をAIに渡しても問題ないか
渡さずに済む設計から先に検討します。氏名や連絡先を本文に含めなくても、注文番号だけで照会できる作りにすれば、AIが個人情報を保持する必要がなくなります。渡す場合は、学習に使われない契約形態かどうかを提供元の公式資料で確認します。保存期間と、期限が来た記録を誰が消すかまで社内規程に書いてから始めます。
Q. 月に何件くらいの問い合わせから検討する価値があるか
件数より、同じ質問の重複率で見ます。メールとチャットを合わせた上位10種類で全体の半分を占めているなら、月100件規模でも効果が出ます。逆に月1,000件あっても内容が毎回違う事業では、設定を整える手間のほうが上回ります。まず直近1か月の問い合わせを、窓口をまたいで種類別に数えるところから始めます。
Q. 自社で作るのと製品を契約するのは、どちらがよいか
分かれ目は、案内文を更新し続けられるかどうかです。費用の差はそのあとに見ます。社内に手を入れられる人がいれば自作でも回りますが、その1人が抜けた時点で止まります。更新を後任へ引き継げる形にできないなら、製品を契約して保守を外に置くほうが結果的に続きます。判断は最初の1種類が回ってからで間に合います。
まとめ
顧客からの問い合わせをAIエージェントに任せるとき、最初に決めるのは製品でも予算でもありません。任せる問い合わせの種類です。取り消しが効き、合格の基準を1行で書け、金銭と契約に触れない。この3つがそろう種類だけを最初の対象にしてください。効果の見積もりから入ると、判定できない種類まで混ざります。
範囲が決まったら、顧客へ出る手前に3つの関所を置きます。材料のない質問は答えさせずに保留する。送信の直前に人の確認を1か所だけ置く。人へ渡す条件を先に文章で決めておく。この3つがそろって初めて、外れた回答を顧客より先に見つけられます。記録を残しておくと、人が直した箇所が次の改善点を教えてくれます。
次の一手は、直近1か月の問い合わせを種類ごとに数えることです。料金は担当者の人数で払う形と、件数で払う形の2通りなので、数え終えれば費用の見当もつきます。任せる範囲と費用の目安はAIエージェント導入支援で任せられる業務と費用にあります。線引きに迷う場合は無料のAI活用セッションでご相談ください。
結論:問い合わせ対応を任せられるかは、顧客より先に外れを見つける経路を持てているかで決まる。
- 任せる範囲:答えが社内資料に書いてある一次対応だけを、種類で切り出して渡す
- 3つの問い:取り消しが効く/合格の基準を1行で書ける/金銭と契約に触れない
- 3つの関所:材料のない質問は保留、送信直前に確認を1か所、人へ渡す条件を先に決める
- 料金の単位:担当者の人数で払う形と、AIが解決した件数で払う形の2通りがある
- 人手に戻る原因:全件を受けさせた、引き渡し条件が無い、案内文の更新担当が居ない
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