業務マニュアルのテンプレート|作り方とAIで標準化する5ステップ

判断基準まで書き切る|標準化する5ステップ

「そこは人によってやり方が違うんですよ」。引き継ぎの場で、当たり前のように出てくる一言。手順書はあります。書いてあるのは操作の順番だけで、どちらを選ぶかの基準は載っていません。

担当者が替わるたび、業務は少しずつ形を変えていきます。

業務マニュアルづくりでつまずくのは、たいてい次の3点です。

  • 業務の切り出し方が決まらず、書き始める前に止まる
  • 操作手順は書けても、判断の基準とNG例が抜ける
  • 例外が出るたびに書き足され、読める分量を超えていく

対象は業務の標準化です。画面操作の手順書は操作マニュアルの作り方が近い話です。

この記事では、業務マニュアルをAIで作る進め方に、次の順で答えます。

  • 業務マニュアルと社内マニュアルは何が違い、どこで切り分けるのか
  • 標準化されたマニュアルに入っていて、普通の手順書に無いもの
  • 棚卸しから更新までの5ステップと、そのまま使える指示文
  • 作った標準が崩れていく4つの原因と、その止め方

Saix自身、社内マニュアル67本をAI(Claude Code)で生成しています。正本はローカルの管理フォルダに置き、社内ポータルへ一方向で同期する形で運用しています。

作り手であり運用者でもある立場から、机上論ではなく手を動かす前提で書きます。

ここがポイント

業務マニュアルの価値は、操作手順の網羅率では決まりません。判断が分かれる箇所に基準が書いてあるかどうかで決まります。誰がやっても同じ結論に着く状態が標準化です。

だからAIに渡す前の工程が本体になります。業務を分解し、判断点に印を付ける。ここを飛ばすと、読みやすい一般論が返ってきます。

作業の1単位まで細かく書き下ろしたい方は、次の記事が参考になります。

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杉田 海地 監修者

株式会社Saix 代表取締役

杉田 海地

東証プライム上場企業含む100社以上のAI導入支援|リクルートでのAI推進・新卒マニュアル制作経験を経て、Webサイト「AIマニュアル研究所」を運営|YouTubeメディア「かいちのAI大学」4.8万人。

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目次

雛形を作る目的は、書く時間と直す時間を減らすことです。その時間が年間いくらなのかを3分で出せます。

会社のホームページのURLを入れるだけで、削減できる時間と、それを人件費に換算した金額がその場でわかります。入力は5つだけ、3分で終わります。費用はかかりません。

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※ 画像の金額は表示例です。実際の試算額は入力内容によって変わります。

業務マニュアルと社内マニュアルの違い|分ける基準は単位だけ

業務マニュアルと社内マニュアルの違いは対象の単位だけ

業務マニュアルと社内マニュアルは、しばしば同じ意味で使われます。実務では分けたほうが早く進みます。

分ける基準は1つです。対象が「会社のルール」なら社内マニュアル、対象が「1つの業務」なら業務マニュアルです。

経費精算の申請ルールや情報の取り扱い方針は前者です。読む人は全社員で、内容は年に数回しか変わりません。

受注から請求までの処理、月次の在庫棚卸し、クレームの一次対応は後者です。読む人はその業務の担当者に限られ、現場の変化に合わせて動きます。

この記事が扱うのは後者です。単位が「業務」に決まると、作るときの問いが「何を書くか」から「この業務はどう分解できるか」へ変わります。

標準化されたマニュアルとの差|抜けるのは判断基準とNG例

標準化されたマニュアルには判断基準とNG例が入っている

手順書があるのに人によってやり方が違う。この状態は珍しくありません。原因は書き手の力量ではなく、書く項目の設計です。

多くの業務マニュアルは、操作の順番だけで構成されています。画面を開き、項目を入力し、保存する。ここまでは誰が書いても同じものになります。

差が出るのは、途中で判断が必要になる箇所です。金額がいくらを超えたら上長の承認へ回すのか。どの条件で例外処理へ分岐するのか。

この基準は、経験者の頭の中にあります。本人は判断だと思っていないため、口頭説明でも出てきません。「そこは見れば分かる」で終わります。

もう1つ抜けるのがNG例です。やってはいけない操作と、その結果何が起きるか。禁止事項が書かれていないマニュアルは、事故が起きてから追記されます。

項目 ふつうの手順書 標準化された業務マニュアル 抜けたときに起きること
操作の順番 あり あり そもそも作業ができない
完了の判定基準 ないことが多い 各ステップに1行 終わったかどうかを本人が判断する
NG例と理由 ほぼ無い 禁止操作と起きる結果 同じ事故が別の人で再発する

下2行が標準化の実体です。操作手順を厚くしても標準化は進みません。厚くする場所が違います。判断が分かれる箇所と確認先も同じように抜けます。欄として持たせる形は次章です。

業務マニュアルの雛形は6欄|判断の基準と例外を欄として持たせる

業務マニュアルの雛形6欄。操作マニュアルの5欄に判断の基準と例外が加わる

前章で抜けると分かった項目を欄にしたものが雛形です。目的・対象・きっかけ・手順・判断の基準・例外の6つです。

操作マニュアルの雛形は5欄(対象・前提・手順・画面・エラー時)ですが、業務には判断の基準と例外の2欄が要ります。画面操作は正解が1つに決まり、業務は途中で分かれるからです。

# [業務名]

## 目的
・ゴール:[何がどうなれば完了か]

## 対象
・担当する役割:[役割名。個人名では書かない]

## きっかけ
・開始の合図:[誰から何が来たら/どの日付になったら]

## 手順
1. [作業]→ 完了の判定:[何が揃えば次へ進めるか]

## 判断の基準
・[迷う場面]:[この条件ならA/この条件ならB]
・判断できないときの相談先:[役割名]

## 例外
・[この条件のとき]:[通常手順ではなく、こう回す]

角かっこを差し替えて使います。埋める順番は判断の基準が先です。手順は本人が説明できますが、判断の基準は聞かないと出てきません。例外を最後の欄にまとめるのは、手順の途中へ書き足させないためです。

ここまでの内容を自社に当てはめると、年間どれくらいの経費が減るのか。会社のURLを入れるだけで、その場で試算できます。

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業務の分解が先|公的な評価基準も知識・技能・行動の3層で切っている

業務は知識・技能・職務行動の3層に分けてから書き出す

書き始める前に、対象の業務を分解します。ここが業務マニュアルづくりの本体です。

分解の切り口に迷ったときは、公的な基準の作り方が参考になります。厚生労働省の「職業能力評価基準」を実際に開いて確認しました。

公式の説明は、仕事に必要な「知識」と「技術・技能」に加えて「成果につながる職務行動例」を整理したもの、となっています。整理の単位は業種別・職種別です。

策定されている業種は56業種にのぼります(2026年7月時点)。ものづくりからサービス業まで、業種をまたいで同じ切り口が使われています。

注目すべきは、知識と技能に加えて「行動」を独立させている点です。知っていることと、できることと、実際にどう動くかは別物として扱われています。

業務マニュアルにも同じ3層をあてはめます。前提として知っておくこと、操作としてできること、判断してどう動くか。

  • 知識の層この業務が何のためにあるか、関係する部署はどこか、使う用語は何を指すか。ここが抜けると、手順どおりに動けても応用が利きません。
  • 技能の層画面操作、書類の書き方、システムへの入力。マニュアルで最も厚くなりやすく、AIがいちばん得意な領域です。
  • 行動の層どの条件で誰に確認するか、例外が出たときに止めるか進めるか。ここが標準化の中身で、経験者からしか出てきません。

分解は紙とペンで構いません。1つの業務を10から20の作業に割り、そのうち行動の層に当たるものへ印を付けます。印が付いた箇所が、後で現場に聞きに行く先になります。

業務マニュアルをAIで作る5ステップ|AIが担うのは3つ目だけ

業務マニュアルをAIで作る5ステップ

ここからは実際の手順です。5つを順に進めると、1業務ぶんが半日から1日で形になります。AIが動くのはSTEP3だけで、前後は人の作業です。

順番を入れ替えないでください。分解を飛ばしてAIから書かせると、どの会社にも当てはまる一般論が返ってきます。読めば正しいのに、自社の判断基準は1行も出てきません。

STEP1:対象の業務を1つに絞って棚卸しする

何をマニュアル化する業務を1つ選び、開始と終了を決めます。

どうやって「受注データを受け取ってから、請求書を送付するまで」のように、入口と出口を名詞で書きます。範囲が決まらないまま書き始めると、隣の業務まで巻き込んで終わりません。

選ぶ基準は、担当者が1人しかいない業務です。属人化が強い順に着手すると、1本目の効果が最も出ます。

全業務の一覧を作ってから優先順位を決める、という進め方は避けます。一覧づくりに1か月かかり、その間に1本も完成しません。

ゴール:業務の入口と出口が1行で書けていればOKです

STEP2:作業に割って、判断が必要な箇所へ印を付ける

何を棚卸しした業務を10から20の作業へ分解し、判断点を洗い出します。

どうやって担当者に口頭で説明してもらい、録音の文字起こしをそのまま使います。整った文章に直す必要はありません。

説明の中で「場合によります」「見て決めます」という言葉が出たら、そこが判断点です。本人が無意識に処理している箇所ほど、聞き出す価値があります。

ゴール:作業の一覧があり、判断点に印が付いていればOKです

STEP3:AIに叩き台を作らせる

何を分解した作業をもとに、業務マニュアルの下書きを生成します。

どうやって下のプロンプト(=AIへの指示文)を使います。プロンプトとは、AIに「こう作ってほしい」と伝える指示の文章のことです。角かっこを自社の情報へ差し替えます。

業務マニュアルの編集者として作業してください。
以下の業務について、担当者が替わっても同じ結果になる業務マニュアルを作ってください。

【業務の範囲】<入口と出口を1行で>
【作業の一覧】<STEP2の分解を貼る。口頭説明の文字起こしのままでよい>
【判断が必要な箇所】<印を付けた箇所を貼る>
【使うシステム】<システム名と画面名>
【過去に起きた失敗】<あれば貼る。無ければ「なし」>

【出力の条件】
・作業の順番どおりに見出しを並べる
・1ステップ=1動作にする。2つの動作を1文に混ぜない
・前章の6欄の形にそろえ、判断の基準と例外の欄を空欄のままにしない
・確認先は「上長」ではなく役割名で書く
・やってはいけない操作を「NG例」として、起きる結果とセットで書く
・情報が足りない箇所は空欄にし、末尾に「確認が必要な項目」として一覧化する

効くのは下から3行です。NG例と確認先を明示的に要求しないと、AIは操作手順だけを整えて返してきます。

末尾の空欄一覧も外せません。AIは情報が足りない箇所を、それらしい文章で埋めます。「上長の確認を得ます」と書かれていれば、読む側は通ったと思って先へ進みます。

ゴール:叩き台と「確認が必要な項目」の一覧が手元にあればOKです

STEP4:現場の1人に通しでやらせて直す

何をその業務をやったことがない人に、下書きどおりに作業してもらいます。

どうやって経験者にレビューを頼むのではなく、未経験者に実際に手を動かしてもらいます。経験者は書かれていない前提を勝手に補って読むので、抜けに気づけません。

止まった箇所を記録します。そこが判断基準の抜けている場所です。記録した質問をAIへ渡し、本文へ反映させます。

「分かりにくいところはありましたか」と聞いても、返ってくるのは「大丈夫でした」です。感想を聞くのではなく、実際に止まった回数を数えます。

食品工場の製造ラインでも、洗浄手順書のとおりに機械を分解して部品を傷めた例があります。抜けていたのは「この部品を先に外す」の一行でした。

ゴール:未経験者が1人で通し切れる状態になっていればOKです

STEP5:更新のきっかけを決めてから配る

何をいつ誰が直すかを決めたうえで、社内へ公開します。

どうやって更新の担当者を決めるだけでは回りません。決めるべきはきっかけのほうです。手順が変わったとき、同じ質問が2回来たとき。この2つだけを着手条件にします。

ゴール:正本の置き場所と、直すきっかけが決まっていればOKです

見落としがちな視点

業務マニュアルの完成度は、書かれた分量では測れません。測る方法は1つです。その業務を知らない人に渡し、質問なしで最後まで通せるかどうか。通せなかった箇所が、標準化されていない箇所です。読みやすさのレビューを何周しても、この検査の代わりにはなりません。

Saixの実物|67本を1形式に集約し、正本と配布を分けている

社内マニュアルを4カテゴリで色分けして並べた本棚画面。検索とタグで目的の1本にたどり着ける構成になっている
Saixの社内ポータル「Saixマニュアルブック」の本棚画面(デモ用のダミーデータで再現)

ここからはSaixの実物です。社内マニュアル67本をAIで生成し、1つのポータルへ集めています。

制作の基本線は「人が書く」ではなく「AIに書かせて人が確認する」です。本文はClaude Codeで生成し、そのまま読めるHTML形式で出力させています。

運用で効いているのは、正本と配布を分けている点です。正本はローカルの管理フォルダに置き、目録ファイルで公開先を管理します。

そこから同期スクリプト1本で、ポータル側へ一方向に流します。目録から消したものはポータルからも消えるので、最新版がどれか分からない状態が構造的に起きません。

形式が混ざる問題も自動で処理しています。同じマニュアルのHTMLとPDFとMarkdownが並んだ場合、優先度を決めて1形式へ集約します。

収録は4カテゴリで色分けしています。社内マニュアル、オンボーディング、営業・提案、顧問先提供の4つです。重なりが出ない切り方にしてあります。

カテゴリを増やすほど、どこに入れるかで迷う時間が増えます。4つで足りなくなってから増やす、という順番にしています。

公開範囲は部署単位で指定します。コンサル、営業、マーケ、人事・経理、全社の5区分です。見えない資料は一覧にも出ません。

案件の記録も、顧客の実名と金額を持たない構造にしています。記録するのはゴール、次のタスク、完了条件、そして役割ラベルだけです。

持たないと決めた情報は、設定の運用ミスで漏れることもありません。業務マニュアルに固有名詞を入れるかどうかは、設計の段階で決めます。

自社の場合はいくらになるのか、この機会に出してみてください。削減できる時間と金額を、業務ごとに算出します。

以下の画像の「無料で試算する」をクリックして、AIで浮く金額を先に確認してください。

AI導入コスト削減シミュレーター 年間の削減額が3分でわかる

※ 画像の金額は表示例です。実際の試算額は入力内容によって変わります。

標準が崩れる4つの落とし穴|いちばん多いのは例外の書き足し

標準が崩れる4つの落とし穴といちばん多い例外の書き足し

作った直後は機能していたのに、半年で使われなくなる。理由はほぼ次の4つに収まります。

落とし穴1:例外を本文へ書き足し続けて、読める分量を超える

いちばん多い形です。特殊なケースが出るたびに本文へ追記され、10ページだったマニュアルが30ページになります。読む側は該当箇所を探せなくなります。

例外は本文へ混ぜません。本流の手順と例外の一覧を分けて置くと、追記しても本流の読みやすさが保たれます。

落とし穴2:判断基準を書かず、確認先も「上長」で止める

誰に確認するかが役職名のままだと、担当者は探すところから始めます。組織が変われば、その役職も消えます。

確認先は「受注を承認する担当」のように役割で書きます。人ではなく役割で書くと、異動があってもマニュアルが生き残ります。

落とし穴3:AIが埋めた空欄を、そのまま配ってしまう

AIは情報が足りない箇所を、もっともらしい文章で埋めます。読むと通っているので、レビューでも見つかりません。

実際に手を動かした担当者だけが止まります。指示文の末尾で空欄一覧を要求するのは、この事故を防ぐためです。

落とし穴4:本文だけ直して、教育側の資料を放置する

手順が変わったとき、本文は改訂されても理解度クイズや研修資料は前のまま残ります。古い手順を正解として教え続ける状態になります。

Saixは各マニュアルに理解度クイズを紐づけ、80%以上の合格を次のステップの条件にしています。本文とクイズは必ず同じ日に直します。

4つに共通するのは、どれも作り方ではなく運用の設計だという点です。介護の現場でも、送迎の手順が変わったのに申し送りの様式だけ古いままなら、伝わらない情報が必ず出ます。

4つのうち、取り返しがつかないのは3つ目です。AIが埋めた空欄は、本番の作業で誰かが止まるまで誰も気づきません。他の3つは気づいた時点で直せます。

属人化の強い業務から順に着手したい場合はAIで属人化を解消する手順が近い話になります。

他社がどう進めたかを先に見たい場合は生成AIのマニュアル作成事例が参考になります。

全社ルールまで含めた整備の全体像は社内マニュアルをAIで作る方法にまとめています。業務単位で1本ずつ作り、全社ルールは別立てで持つ。この二層に分けるのが、いちばん崩れにくい形です。

無料相談

御社の1業務を題材に、標準化の分解から一緒にやります

どの業務から着手するか、判断点をどう聞き出すか、更新のきっかけをどう置くかは、業種と人数で変わります。Saixが社内で回している67本の作り方と正本管理の実物をお見せしながら、御社の1本目を一緒に設計します。オンラインで、費用はかかりません。

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よくある質問

Q. 業務の内容をAIに読ませて、情報が漏れないか不安です

渡す情報の側を分ければ、仕組みとして防げます。手順の構造と判断基準は業務マニュアルに必要ですが、顧客名や金額は不要です。

Saixは案件の記録から金額と顧客実名をデータ構造ごと外し、役割ラベルだけで運用しています。加えて、法人向けプランかどうかで学習利用の前提が変わります。

Q. 1本のマニュアルはどれくらいの分量が適正ですか

ページ数ではなく、1つの業務が入口から出口まで収まっているかで判断します。分量が増えるのは、範囲が広すぎるか、例外を本文へ混ぜたかのどちらかです。

読み手が該当箇所を1分で探せなくなったら、分割の合図です。

Q. 複数の部署にまたがる業務は、誰が書くのですか

工程ごとに分けず、業務の入口を持っている部署が1本目を書きます。受注から請求までなら、受注を受ける側です。途中で他部署へ渡る箇所には「ここで[役割名]へ渡す」とだけ書き、渡した先の中身は書きません。

部署ごとに分担して書くと、つなぎ目が誰の担当でもなくなります。止まるのはいつもつなぎ目です。1本を通しで書き、渡す条件と渡す相手だけを明記してください。

まとめ

業務マニュアルの目的は、作業の記録ではありません。担当者が替わっても同じ結果になる状態です。操作手順をいくら厚くしても、判断基準とNG例が抜けていれば標準化は進みません。

進め方も決まっています。業務を1つに絞る。10から20の作業へ分解し、判断点に印を付ける。AIに叩き台を作らせ、未経験者に通しでやらせて直す。

AIが動くのは3つ目だけです。前後の工程を飛ばすと、読みやすい一般論が残ります。

Saixが67本で確かめたのは、正本の置き場所を1つにすると運用の面倒がまとめて消えるということです。目録から消せば配布側からも消える。最新版がどれかという議論が、そもそも起きなくなります。

次の一手は、担当者が1人しかいない業務を1つ選び、入口と出口を1行で書くことです。作業の1単位まで細かく落としたい場合は手順書をAIで作成する方法が近い話になります。

業種ごとの雛形から入りたい場合はAIマニュアルテンプレートが参考になります。

正本づくりから運用まで一気に整えたい場合は、AIマニュアル構築支援で実際の形をご覧ください。

この記事のまとめ

結論:業務マニュアルの標準化を決めるのは操作手順の量ではなく、判断基準とNG例が書かれているかどうかです。

  • 単位は「1つの業務」:全社ルールを扱う社内マニュアルとは分けて設計する
  • 分解が本体:知識・技能・行動の3層に割り、行動の層に印を付ける
  • AIが担うのは3つ目だけ:棚卸しと分解、現場での検証は人の工程として残る
  • NG例と確認先を要求する:指示しないとAIは操作手順だけ整えて返す
  • 検査は未経験者で行う:質問なしで通せなかった箇所が標準化されていない箇所
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この記事を書いた人

株式会社Saix 代表取締役社長/AIマニュアル研究所 監修者・編集責任者

前職リクルートで社内のAI推進と新卒向けマニュアル制作を担当し、「マニュアルがない・古い・読まれない」ことが属人化を生み、組織の成長を止める構造を現場で経験。この課題意識が本メディア「AIマニュアル研究所」の原点。

東証プライム上場企業を含む100社以上のAI導入を支援|延べ4,000名以上にAI研修を実施|YouTube「かいちのAI大学」登録者4.8万人・累計再生270万回超|北の達人コーポレーション、メディアハウスホールディングスなど、上場企業から中小企業まで、AI研修・AI経営顧問・AIマニュアル構築支援を提供|メディア掲載複数(TechTrends、アットリビングなど)

支援先には月1,000時間超の業務削減を実現した企業もある。記事はすべて、Saixの実支援の一次情報、または公開許諾を得た支援先の実例に基づいて制作している。

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