手順書をAIでレビューする方法|抜けと曖昧さを洗い出す5つの観点

手順書をAIでレビューする方法|抜けと曖昧さを洗い出す5つの観点

「これ、どっちでやればいいですか」。手順書を開いたまま、入って3週間の担当者の手が止まります。書いてあるのは操作の順番だけで、どちらを選ぶかの基準がありません。

書いた側の手抜きではありません。書いた人にとっては当たり前すぎて、書く対象として意識に上らなかっただけです。

だから本人が何度読み返しても見つかりません。足りない箇所は読むたびに頭の中で補われます。

手順書の見直しでつまずくのは、たいてい次の3点です。

  • 書いた本人が読み返すと、抜けている箇所が頭の中で補われてしまう
  • 同僚にレビューを頼んでも「特に問題ないです」しか返ってこない
  • 現場で作業が止まって初めて、何が書かれていなかったかが分かる

この記事では、書き上がった手順書を検査する工程だけに絞って、次のことに答えます。

  • 現場で作業が止まる欠陥5種類と、その見分け方
  • 欠陥ごとに「AIへ何を聞くか」を対応させたレビュー観点表
  • そのまま使える検査用の指示文3本
  • 返ってきた指摘のうち、必ず直すものと無視してよいものの線引き

Saix自身、社内マニュアルを70本前後まで増やしながらAIで作り、配布する前に同じ検査を通しています。作り手であり読み手でもある立場から書きます。

ここがポイント

手順書の質は、書くときの丁寧さでは上がりません。上がるのは、書き終えたあとに欠けを探す工程を1つ足したときです。AIは文章を整えるより、書かれていないものの指摘に向いています。

手順書そのものの作り方から知りたい方は、作業手順を残す5つのステップが参考になります。

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杉田 海地 監修者

株式会社Saix 代表取締役

杉田 海地

東証プライム上場企業含む100社以上のAI導入支援|リクルートでのAI推進・新卒マニュアル制作経験を経て、Webサイト「AIマニュアル研究所」を運営|YouTubeメディア「かいちのAI大学」4.8万人。

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目次

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手順書が現場で止まる欠陥は5種類|直すのは表現でなく判断の欠落

止まる欠陥は遅れるだけ、止まらない欠陥は間違えたまま完了する

手順書のレビューを人に頼むと、返ってくるのは誤字と言い回しの指摘に偏ります。現場で作業が止まる原因は、文章の粗さではなく、判断に必要な情報が最初から書かれていないことです。

止まる原因は次の5種類にほぼ収まります。順番に潰せば、検査は網羅できます。

  • 主語がない誰がやるのかが書かれておらず、担当の受け渡しで止まる
  • 判断基準がないどちらを選ぶかの条件が書かれておらず、経験者に聞きに行く
  • 分岐が抜けている通常のルートだけが書かれ、例外が起きた瞬間に手が止まる
  • 専門語が未定義社内でしか通じない略語が説明なしで置かれ、新しい人が読めない
  • 前提条件がないどの状態から始める手順かが書かれておらず、途中から読むと事故になる

欠陥1:読み手が止まる欠陥は、遅れはするが事故にはなりにくい

主語の欠落と専門語の未定義は、読み手がその場で止まる欠陥です。止まれば質問が飛びます。質問が飛ぶかぎり、間違った作業は実行されません。

金属プレス加工の金型交換手順書で、段取り替えの実行者が途中から書かれていなかった例があります。担当者はそこで止まり、隣の作業者に聞きに行きました。作業は30分遅れましたが、部品は無事でした。

欠陥2:読み手が止まらない欠陥のほうが、結果は重くなる

判断基準・分岐・前提条件の欠落は違います。読み手は迷わず進み、そのまま間違えます。危ないのは、疑問を持たずに実行できてしまう側の欠陥です。

調剤薬局の発注業務では、在庫が基準を下回ったら発注する、とだけ書かれていました。基準の数字も、期限が近い在庫を数に含めるかも書かれていません。担当者は迷わず発注し、月末に過剰在庫が残りました。

分岐の抜けは、文章を読み返すより業務の流れを図にしたほうが早く見つかります。手順は棚卸しから業務フローを描く進め方にまとめています。

最も見つけにくいのは前提条件の抜けです。前提は「言うまでもないこと」として省かれ、本人の読み返しでは構造的に発見できません。この1点だけでも機械に読ませる価値があります。

レビュー観点表|欠陥1つにAIへの問いを1つだけ当てる

AIの指摘は本人が直す分と現場に聞く分に分かれる

「この手順書をレビューして」と丸ごと投げると、返ってくるのは総評です。欠陥1種類につき、AIに聞くことを1つだけ決めると、指摘が手順番号つきの具体形に変わります。

欠陥の種類 AIに聞くこと 返ってくる指摘の形 直す人
主語がない 各手順の実行者を列挙し、書かれていない番号を挙げる 手順3・5・8に実行者がありません 書いた本人
判断基準がない 「適宜」「必要に応じて」の箇所を抜き出し、条件があるか判定する 手順4の「必要に応じて」に条件がありません 現場の経験者
分岐が抜けている 書かれていない例外を、業務の性質から5つ想定する 在庫切れ時の対応がありません 現場の経験者
専門語が未定義 辞典に無い語を抜き出し、初出で説明があるか判定する 「反番」が説明なしで使われています 書いた本人
前提条件がない 開始前に完了しているべき作業を列挙する 電源遮断の確認が前提にありません 現場の経験者

重要なのはいちばん右の「直す人」の列です。AIが挙げる指摘の半分以上は、書いた本人には埋められません。

判断基準と分岐と前提条件は、現場で手を動かしている人の頭の中にしかありません。検査結果は修正リストではなく、誰に何を聞くかの割り振り表として使います。

作る側の指示文とは目的が違うので混ぜません。書き起こす段階の指示文はAIマニュアル作成のプロンプト集に分けています。

検査用の指示文3本|1回で全部やらせると指摘が薄くなる

1回で5観点を頼むと浅く、3本に分けると深い指摘が返る

観点が5つあっても、1回の指示で全部を検査させるのは避けます。AIは一度に多くを頼まれるほど掘り下げが浅くなり、各1行の総評が返ってきます。

そこで検査用の指示文(プロンプト)を3本に分けます。プロンプトとは、AIに「こう動いてほしい」と伝える指示の文章です。以下はそのままコピーして使えます。

日々の作業を任せる指示文はそのまま使える指示文の型と直し方に分けています。

指示文1:主語と前提条件の抜けを、推測で埋めさせずに洗い出す

以下の作業手順書を検査してください。
検査するのは次の2点だけです。ほかの観点は無視してください。

1. 各手順の実行者(誰がやるか)が書かれているか。
   書かれていない手順の番号をすべて挙げる
2. この手順を始める前に完了しているべき作業(前提条件)で、
   書かれていないものを挙げる

出力は次の形式にしてください。
・実行者が不明な手順:手順番号と、その手順の1行目
・書かれていない前提条件:内容と、それが無いと何が起きるか
・最後に、それぞれ何件見つかったかを数字で書く

書かれていない内容を推測で補わないでください。
書かれていないものは「書かれていない」とそのまま報告してください。

---
(ここに手順書の全文を貼る)

効くのは末尾の2行です。これが無いと、AIは足りない部分を一般論で補って「問題ありません」と返してきます。

件数を数字で答えさせるのにも意図があります。数字が返れば、全文を走査したのかを人が確認できます。

指示文2:判断基準と分岐の欠落を、書かれていない側から数え上げる

以下の作業手順書を検査してください。検査する観点は次の2つだけです。

1. 「適宜」「必要に応じて」「状況を見て」など、読み手の判断に
   委ねている表現を抜き出し、条件が同じ手順内にあるかを○×で判定する
2. この手順書に書かれていない例外・トラブルを5つ想定し、
   それぞれ起きる頻度を高・中・低で示す

×の箇所は、どんな条件を書き足せば○になるかを1文で示してください。
条件の中身は推測せず、「何を決める必要があるか」だけを書いてください。

---
(ここに手順書の全文を貼る)

2番目の指示が、この記事でいちばん効く一手です。書いてあるものを点検させるより、書かれていないものを想定させたほうが抜けは早く出ます。

想定された例外を、そのまま書き足してはいけません。頻度が「高」のものだけ現場に確認し、実際に起きるものだけを採用します。

指示文3:業務を知らない読み手として通読させる

以下の手順書を、この業務を一度もやったことがない
入社1か月の担当者になったつもりで読んでください。

1. 意味が分からず読み進められない語・略語を挙げる
   (社内でしか通じない語を含む)
2. 書かれているとおりにやっても実行できない箇所を挙げ、
   何が足りないかを示す
3. 最後に、この手順書だけで作業を完了できるかを
   「できる/条件付きでできる/できない」で判定する

分からない箇所は遠慮なく挙げ、読めた前提で答えないでください。

---
(ここに手順書の全文を貼る)

3つ目の判定を最後に置くのは、直す優先順位を決めるためです。「できない」が返った手順書は、部分修正でなく構成から作り直すほうが早いです。

手順書が何本もあると、まとめて渡したくなります。効くのは1回に渡せるファイル数の上限です。各社の公式ヘルプを1件ずつ開いて確認しました。

サービス 1回に渡せるファイル数(公式表記) 1ファイルのサイズ(公式表記)
Claude 1つのチャットにつき最大20ファイル 1ファイルあたり500MB
Gemini アプリ 同一のプロンプトに最大10個 動画以外はそれぞれ100MBまで
Microsoft Copilot 1回の会話で最大20個 50MBに制限

※各社公式ヘルプの記載(2026年8月時点)です。仕様は変更されるため、運用前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。

数の上では10本前後を渡せます。ただし本数を増やすほど1本あたりの指摘は目に見えて減ります。検査は1回1本が基本で、まとめ渡しは着手順の当たりをつける用途に限ります。

ゴール:3本の指示文を順に投げ、指摘が手順番号つきと件数つきで返ってきていればOKです

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AIの指摘の仕分け方|必ず直すのは判断・分岐・数値の3つ

必ず直すのは判断と分岐と数値、表現の指摘は後回し

返ってきた指摘を全部反映すると、手順書は長くなるばかりで読まれなくなります。指摘は反映する前に3つへ仕分けます。

直さなくてよい指摘:語尾の統一と言い回しの好み

「である調に統一しては」といった指摘は、現場の作業結果を1ミリも変えません。読みやすさの改善は、判断の欠落を全部埋めたあとで構いません。

先に表現を直すと、直した達成感で検査が終わってしまいます。着手の順番は、判断が先、表現が後です。

必ず直す指摘:判断基準・分岐・数値のずれ

判断基準・分岐・数値の3つは、間違えると作業結果そのものが変わります。この3つは現場に確認したうえで必ず本文へ反映します。

数値は特に注意が要ります。AIは書かれていない数値を「一般的には摂氏60度以下」のように補って提案してきます。その数値をそのまま採用してはいけません。

数値の指摘は「ここに数値が無い」という発見までを使い、入れる値は現場の実測に置き換えます。雛形の欄で判定したい場合は、作業手順書のテンプレートの欄構成と突き合わせます。

保留する指摘:AIが想定した例外

「こういう場合はどうしますか」型の指摘は、その状況が自社で起きるかを確認してから決めます。起きない例外まで書き足すと、誰も最後まで読まなくなります。

直すかどうかの判定を誰が持つかも決めます。持つのは書いた本人ではなく、その作業を止められる立場の人です。本人が判定すると、一度省いた前提はもう一度省かれます。

検査を回すのは3回|いちばん効くのは事故が起きたあと

作成直後と更新時と事故のあとの3回に検査を固定する

検査は毎月やる必要はありません。きっかけを3つに固定したほうが続きます。

  • 作成直後新しく書いた手順書を配る前に1回。指示文3本をひととおり通す
  • 更新したとき手順を1行でも変えたら、変えた箇所とその前後だけを検査する
  • 事故やヒヤリのあと実際に止まった箇所を起点に、同じ型の抜けが他の手順書にないかを検査する

3つ目がいちばん効きます。現場で1件止まったなら、その欠陥の型は他の手順書にも同じ形で残っている可能性が高いからです。1件の事故を、同じ型の一斉点検の入口として使います。

逆に、期末にまとめて全部を検査するやり方は続きません。本数が増えるほど作業が重くなり、翌年には形だけになります。更新の運用そのものは業務マニュアルをAIで作る手順で扱っています。

Saixの実物|作った資料は配布する前に一度機械へ通している

社内マニュアルを根拠にAIヘルプデスクが手順を答え、参考にした資料を出典カードで返す社内ポータルの画面
Saixの社内ポータル「Saixマニュアルブック」のAIヘルプデスク画面(デモデータ)

Saixでは社内マニュアルを70本前後まで増やして運用しています。作るのはAI、置き場所は社内ポータル、社員は棚を探さずAIヘルプデスクに質問して答えと出典資料にたどり着きます。

この構成が検査に効くのは、AIヘルプデスクに「社内資料に書かれていないことは答えず、担当者に相談するよう返す」ルールを持たせているからです。書かれていない部分は、AIが答えられない形で表へ出ます。

質問は8つのカテゴリに自動で分類され、質問が集中しているカテゴリが「資料の弱い場所」として見えます。検査を配布前の一度で終わらせず、日々の質問ログで抜けを拾い続ける構造にしています。

削減時間のような数字は取っていません。変わったのは、探す時間が「人に聞く」から「AIに聞く」へ置き換わったことです。

見落としがちな視点

検査を通す相手は社内だけではなくなります。取引先へ出す作業要領や仕様書は、受け取った側がAIに読ませて確認する時代に入りました。相手のAIが「この条件の記載がありません」と指摘して事実だったとき、失うのは1件の修正ではなく次の仕事です。

自社の場合はいくらになるのか、この機会に出してみてください。削減できる時間と金額を、業務ごとに算出します。

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失敗・落とし穴|AIに検査させても手順書が良くならない4つの原因

4つの原因はすべて検査を文章改善と取り違えた点に戻る

検査を入れても現場が止まり続ける場合、原因はほぼ次の4つです。

1つ目は、総評を頼んでいることです。「レビューして」とだけ投げると、返るのは誤字と読みやすさの話に偏ります。観点を絞らない指示は、検査ではなく感想を求めているのと同じです。

2つ目は、指摘ゼロを合格と読むことです。指摘が出ないのは、手順書が良い証拠より、検査が効いていない証拠であることのほうが多くあります。ゼロが返ったら指示文の側を疑います。

3つ目は、指摘を全部反映することです。手順書は長くなるほど読まれなくなり、読まれない手順書は書かれていないのと同じです。反映するのは判断・分岐・数値だけに絞ります。

4つ目は、直す担当を決めていないことです。判断基準と分岐は本人には埋められません。現場の誰に聞くかを先に決めないと、指摘リストのまま止まります。

4つに共通するのは、検査を「文章を良くする作業」として扱っている点です。目的は文章の改善ではなく、書かれていない判断を表に出すことです。

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よくある質問

Q. 手順書をAIに読ませると、社外に情報が出ないか心配です

設定と契約プランを選べば、入力内容を学習に使わせない運用にできます。無料の一般向けサービスは既定で学習対象になる場合があるため、確認が必要です。当面は社名・取引先名・個人名を伏せた版を検査に回すのが現実的です。判断基準や分岐の抜けは、固有名詞を伏せても検出できます。

Q. WordやPDFの手順書は、そのままAIに読ませられますか

多くのサービスはファイルを添付したまま読ませられます。うまく読めないときは、本文をコピーして貼り付けるほうが確実です。手順に番号が振られていれば「手順3」と指し示して返ってきます。番号が無い手順書は、渡す前に番号だけ振っておくと、どの手順への指摘かを追えます。

Q. 図や写真が多い手順書でも検査できますか

画像を読み取れるサービスなら検査できますが、精度は文章より落ちます。現実的なのは、図で伝えている内容を数行の文章に書き出し、本文と一緒に読ませるやり方です。図に頼っている手順書ほど、言葉にした瞬間に判断基準の抜けが表に出ます。書き出す作業そのものが検査になります。

Q. 何本くらいの手順書から検査を始めるとよいですか

1本からで構いません。最初に選ぶのは、いちばん長い手順書ではなく、担当者にいちばん質問が飛んでいる手順書です。1本を通せば、自社の手順書に多い欠陥の型が見えます。20本、30本とある場合も、一斉にやるより更新のたびに1本ずつ回すほうが続きます。型が分かれば2本目からは速くなります。

Q. 1本の検査にどれくらい時間がかかりますか

指示文を3本投げて指摘を読むまでなら、A4で数枚の手順書で15分ほどです。時間がかかるのはそのあとで、判断基準や分岐を現場に確認する工程が大半を占めます。検査そのものを短くするより、誰に何を聞くかを先に割り振るほうが早く終わります。確認は1回にまとめて聞きます。

Q. AIの指摘が間違っていることはありませんか

あります。多いのは、書かれていない数値や条件をAIが一般論で補い、「ここはこうすべき」と提案してくる形です。指摘は「この箇所に情報が無い」という発見までを使い、埋める中身は現場の実際に置き換えます。見当違いの指摘でも、そこが読み取りにくい箇所だという合図になります。

Q. 人によるレビューは、もうやらなくてよいですか

役割が変わります。抜けを探す作業はAIのほうが速いので、人が読む工程は「AIが挙げた抜けを現場に照らして判定する」ほうへ寄せます。書いてある内容が現場の実態と合っているかは、その作業をしている人にしか判定できません。人の時間は、探す側でなく決める側に使います。

Q. 無料で使えるAIでもレビューはできますか

できます。検査は文章を読ませて指摘させる作業なので、無料プランでも十分に回ります。制約が出るのは、1回に渡せるファイルの数と長さ、そして過去のやり取りを保持できる範囲です。長い手順書は章ごとに分けて渡し、指摘を手元の表に控えておけば、無料のままでも運用できます。

まとめ

手順書の質は、書く工程ではなく検査する工程で決まります。現場を止める欠陥は5種類で、結果が重いのは判断基準・分岐・前提条件の3つです。読み手が止まらずに間違えられる欠陥ほど、被害は静かに大きくなります。

検査は1回で全部をやらせず、観点ごとに指示文を分けて投げます。末尾には「書かれていないものは推測で補わない」の1行を必ず添えます。

返ってきた指摘は3つに仕分け、判断・分岐・数値だけを現場に確認して反映します。回すきっかけは、作成直後・更新時・事故のあとの3つに固定します。

まずは1本、いちばん質問が飛んでいる手順書を選んで検査してください。書き方そのものから見直す場合は社内マニュアルをAIで作る方法に全体の流れをまとめています。どの資料から検査に回すか決めたい方は、AIマニュアル構築支援で個別相談を受け付けています。

この記事のまとめ

結論:手順書のレビューは、文章を整える作業ではなく、書かれていない判断を表に出す作業です。観点を分けて投げ、判断・分岐・数値の指摘だけを反映します。

  • 欠陥は5種類:主語・判断基準・分岐・専門語・前提条件。結果が重いのは後ろの3つ
  • 指示文は3本に分ける:1回で5観点を頼むと、各1行の総評しか返ってこない
  • 推測で補わせない:末尾に「書かれていないものはそのまま報告」の1行を必ず入れる
  • 直す担当を先に決める:判断基準と分岐は、手順書を書いた本人には埋められない
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この記事を書いた人

株式会社Saix 代表取締役社長/AIマニュアル研究所 監修者・編集責任者

前職リクルートで社内のAI推進と新卒向けマニュアル制作を担当し、「マニュアルがない・古い・読まれない」ことが属人化を生み、組織の成長を止める構造を現場で経験。この課題意識が本メディア「AIマニュアル研究所」の原点。

東証プライム上場企業を含む100社以上のAI導入を支援|延べ4,000名以上にAI研修を実施|YouTube「かいちのAI大学」登録者4.8万人・累計再生270万回超|北の達人コーポレーション、メディアハウスホールディングスなど、上場企業から中小企業まで、AI研修・AI経営顧問・AIマニュアル構築支援を提供|メディア掲載複数(TechTrends、アットリビングなど)

支援先には月1,000時間超の業務削減を実現した企業もある。記事はすべて、Saixの実支援の一次情報、または公開許諾を得た支援先の実例に基づいて制作している。

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