中小企業のAI導入支援|規模に合った頼み方と依頼前に決める3点

中小企業のAI導入支援|規模に合った頼み方と依頼前に決める3点

「うちくらいの規模でも頼めますか」。問い合わせフォームの自由記入欄に、そう書き添えた。返ってきたのは「もちろん対応できます」の一行。三週間後に届いた提案書は、全社のデータを1か所に集めるところから始まる12か月の計画。従業員28名の会社です。

提案の中身が間違っているわけではありません。ただ、社内で誰がこれを進めるのかが決まっていません。中小企業がAI導入支援を頼むときにつまずくのは、たいてい次の3点です。

  • 「中小企業向け」と書いてあっても、何名くらいの会社を想定した内容なのかが分からない
  • 提案の中身は正しそうに見えるのに、社内で手を動かせる人が誰も空いていない
  • 支援が終わったあと社内に何が残るのかを、聞かないまま契約に進んでしまう

この記事では、次のことに答えます。

  • 会社の規模を測る軸を、従業員数から「週に何時間出せるか」へ置き換える方法
  • 従業員10〜30名・30〜100名・100〜300名で、頼む範囲と契約の形がどう変わるか
  • 公式サイト6社を1件ずつ開いて確認した、対象規模と依頼側の体制に関する記載の実態
  • 依頼前に社内で決めておく3つと、その決め方

Saix自身も中小企業です。社内マニュアルを70本前後まで増やしながら、AIで運用しています。社員が質問を投げると、根拠にした社内マニュアルを出典として添えた回答が返る仕組みを、自社で設計しました。

支援を売る側であると同時に、限られた人数で同じことを回している立場から、机上論ではなく手を動かす前提で書きます。

ここがポイント

規模に合わせて変えるのは予算ではありません。外に出す範囲です。人数が少ない会社ほど、頼む範囲を狭くしないと社内に何も残りません。測る軸は従業員数ではなく、社内の誰かが週に何時間出せるか。その時間から、最初に頼む1業務と契約の形が決まります。

杉田 海地 監修者

株式会社Saix 代表取締役

杉田 海地

東証プライム上場企業含む100社以上のAI導入支援|リクルートでのAI推進・新卒マニュアル制作経験を経て、Webサイト「AIマニュアル研究所」を運営|YouTubeメディア「かいちのAI大学」4.8万人。

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目次

あなたの会社がAIを使うと、年間いくら経費を削減できるのか。3分で自社の数字を出せます。

会社のホームページのURLを入れるだけで、削減できる時間と、それを人件費に換算した金額がその場でわかります。入力は5つだけ、3分で終わります。費用はかかりません。

以下の画像の「無料で試算する」をクリックして、まず自社の金額を出してみてください。

AI導入コスト削減シミュレーター 年間の削減額が3分でわかる

※ 画像の金額は表示例です。実際の試算額は入力内容によって変わります。

「中小企業」は5人の会社から300人の会社まで|同じ言葉で頼むと提案が合わない

中小企業の法律上の範囲は従業員5人から300人まで

「中小企業向け」が指す範囲は、想像よりずっと広く取られています。法律上は資本金か従業員数のどちらかで判定します。従業員数でみると、製造業・建設業・運輸業などが300人以下、卸売業とサービス業が100人以下、小売業が50人以下です。

小規模企業者という区分もあり、製造業や運送業などは20人以下、商業とサービス業は5人以下です。同じ「中小企業」の一語が、5人の会社と300人の会社を同時に指しています

※定義は独立行政法人中小企業基盤整備機構の公開資料(2026年8月時点)にもとづきます。

この幅が提案のずれを生みます。300人向けの進め方は、20人の会社では動きません。

300人向けの提案は現状の調査から始まります。20人の会社では、調査が終わる前に担当者の手が塞がります。

費用の帯と全体像はAIコンサルティングの費用相場と選び方にまとめました。ここでは規模による違いだけを扱います。

測る軸は従業員数でなく「週に何時間出せるか」|同じ50名でも頼み方が割れる

頼み方を決めるのは従業員数でなく社内で出せる時間

規模に合った頼み方を決めるとき、最初に見る数字は従業員数ではありません。社内の誰かが、この件のために週に何時間を出せるかです。

従業員50名の会社が2社あったとします。片方は管理部の担当者が週5時間を確保できる。もう片方は全員が現場に出ていて、週30分も取れない。この2社に同じ提案は通りません。

出せる時間は、支援を受け取る器の大きさです。器より多く注げば、あふれた分はそのまま消えます。金額を上げても器は大きくなりません。

社内で週に出せる時間 向いている頼み方 この帯でよく起きる止まり方
週1時間未満 1業務だけを切り出し、形にするところまで外に出す 打ち合わせの日程が決まらず、3か月ほどで自然に止まる
週2〜3時間 対象業務の選定と設計を外に出し、手を動かすのは社内 宿題が溜まり、次回までに何も進んでいない回が続く
週5時間以上 進め方の設計から定着の仕組みまで任せ、社内へ横展開する 担当者1人に集中し、その人の異動で全部が止まる

右端の列に並べたのは、その時間帯でいちばん多い止まり方です。止まり方は会社の規模ではなく、出せる時間で決まります。

時間を出せないこと自体は、恥ずかしいことでも不利でもありません。問題は、出せない前提のまま「全社で使えるようにしたい」と頼んでしまうことです。

時間の見積もりは、経営者ではなく実際に手を動かす人に聞きます。経営者が思う空き時間と、担当者が本当に出せる時間は一致しません。

規模別の頼み方|10〜30名は1業務、30〜100名は部署をまたぐ1本、100名超は部署ごとに切る

規模別に変わる最初の依頼範囲と契約の形

出せる時間は、従業員数とゆるやかに連動します。そこで規模を3つの帯に分け、それぞれで何を頼むのが現実的かを整理します。

従業員規模 社内の受け皿 最初に頼む範囲 向いている契約の形 つまずきやすい点
10〜30名 経営者本人が担当。専任は置けない いちばん質問が多い1業務を、使える形にするところまで 月1回の相談枠を数か月。作業は都度の単発で追加 経営者の予定が埋まると、案件ごと止まる
30〜100名 管理部門の担当者が兼任で週2〜3時間 部署をまたいで使う業務1本(見積・受発注・問い合わせ返信など) 設計と定着支援を外注し、作業は社内。3〜6か月で区切る 繁忙期に担当者が通常業務へ戻り、中断する
100〜300名 部署ごとに担当を1人、全体の推進役を兼任で1人 部署を1つ選び、その部署の中で完結する業務 工程を区切った期間契約に、終了後の相談枠を足す 全社へ一斉に配ろうとして、どの部署も本気にならない

10〜30名の帯では、経営者が窓口と担当を兼ねます。ここで全社的な仕組みを頼むと、経営者の予定がそのまま進行の上限になります。この帯で選ぶべきは、経営者が不在でも進む1業務です。

従業員24名の金属加工の現場を持つ製造業では、図面の読み替えと見積作成が特定の1人に集中していました。最初に外へ頼んだのは、見積の下書きを起こす部分だけです。

範囲を狭くしたことで、支援期間中に完成しました。完成した1本があると、次に何を足すかを社内で議論できます。範囲を広く取った会社は、この議論の材料を作れないまま契約が終わります。

30〜100名の帯では、部署をまたいで流れる業務を1本選びます。営業と製造の両方が触る見積、受注から出荷までの連絡、取引先からの問い合わせ返信のあたりです。

従業員80名の食品卸では、取引先からの納期問い合わせに営業担当が個別に答えていました。同じ質問が毎日届き、答えの中身は担当者ごとに微妙に違う。ここを1本にそろえる依頼から始めています。

この帯で外に出すのは、作業ではなく設計です。手を動かす部分を社内に残すと、担当者が仕組みの中身を理解した状態で支援が終わります。

100〜300名の帯になると、部署ごとに業務も温度差も違います。全社共通の進め方を作ろうとすると、どの部署にも半分しか当てはまらないものができます。

従業員210名の設備工事会社では、工事部の日報の要約だけに絞って始めました。工事部の中で完結するため、他部署の合意を取る工程が要りません。1部署で形になってから横へ広げます。広げるときは、最初の部署が作った手順をそのまま渡します。

帯をまたいで真似ると、どの帯の作法も中途半端になります。従業員30名の会社が100名向けの部署別の進め方を採ると、各部署の担当が全部同じ1人になり、分けた意味が消えます。

どの帯でも共通するのが、最初の1本の選び方です。いちばん複雑な業務ではなく、いちばん多く人に聞かれている業務から選びます。複雑な業務は言語化に何日もかかるのに、発生するのは月に1回です。

頻繁に聞かれている業務は、担当者が口で説明し慣れています。聞き取りが短時間で終わり、完成した瞬間から質問が減るので、社内に成果が見える形で残ります。

複数の業務を同時に頼みたくなる帯もあります。とくに30〜100名で、部署ごとに別の要望が同時に上がってくる場合です。同時進行が成立するのは、週5時間以上を出せる担当者が2人以上いる場合だけです。それ以外はどの帯でも1業務に絞るのが前提になります。

業務を並べると、社内で確認や決定を待つ回数が業務の数だけ増えます。1本を完成させてから次へ進むほうが、半年後に動いている業務の数は多くなります

社内で進めるか外に出すかの線引きは、自社で作る場合と外注する場合の費用と期間の違いで扱っています。範囲を決めてから読むと判断が早くなります。

ここまでの内容を自社に当てはめると、年間どれくらいの経費が減るのか。会社のURLを入れるだけで、その場で試算できます。

以下の画像の「無料で試算する」をクリックすると、入力から3分でその場に金額が出ます。

AI導入コスト削減シミュレーター 年間の削減額が3分でわかる

※ 画像の金額は表示例です。実際の試算額は入力内容によって変わります。

公式サイト6社の実態|対象規模を書いていた会社はゼロ、体制に触れたのは1社

6社中、対象規模の記載は0社・体制への言及は1社

では、支援する側は規模の線引きをどこまで公開しているのか。AI導入支援・AI顧問を掲げる6社の公式サービスページを1件ずつ開いて確認しました(2026年8月時点)。

会社(サービス) 対象とする会社の規模 公式に出している料金 最低契約期間 依頼側の体制への言及
株式会社BoostX(生成AI顧問) 記載なし 月11万円/月33万円(税込)。上位は要相談 3か月 記載なし
株式会社Uravation(生成AI顧問) 記載なし 月5万円/10万円/15万円〜(税別) 3か月 記載なし
株式会社ウェスタナ(AI顧問) 記載なし 月5万円(税別)。月1回2時間 6か月 記載なし
株式会社IGブレーン(生成AI導入支援プラン) 記載なし 100万円/250万円。研修の回数と時間を明記 記載なし 記載なし
株式会社アクロビジョン(AI導入伴走支援) 記載なし 要問い合わせ(個別見積もり) 記載なし 現場の担当者も一緒に検討すると明記
TISI株式会社(生成AI導入支援) 記載なし 要問い合わせ 記載なし 記載なし

※本記事の料金はすべて各社公式サイトの記載(2026年8月時点)にもとづきます。プラン改定により変わる場合があるため、検討時は必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。

6社とも、対象とする会社の規模を書いていませんでした。中小企業向けと明記しているページでも、何名くらいを想定しているかは読み取れません。1社だけ導入事例の欄から規模が推測できましたが、条件としての記載ではありません。

料金を金額で公開していたのは4社です。月5万円から月33万円まで開きがあり、同じ「月額の顧問」でも回数と中身がそろっていません。月1回2時間と明記した社もあれば、月次の打ち合わせ回数と相談の可否だけを書いた社もあります。

最低契約期間を明記していたのは3社で、3か月が2社、6か月が1社でした。期間の記載は、支援がいつ終わるかを社内へ説明するときの根拠になります。書かれていなければ、問い合わせの1通目で聞く項目です。

依頼する側にどれだけの体制を求めるかに触れていたのは1社だけです。それも「現場の方とも一緒に検討する」という方針の説明で、月に何時間必要かという数字ではありません。

この結果が意味するのは単純です。自社の規模に合うかどうかは、公開情報からは判断できません。判断の材料は、こちらから聞いて取りに行くしかありません。

月額の相談枠を置く形を検討している場合、比較の観点はAI顧問サービスの比較ポイントと料金の見方にまとめています。回数と中身のそろえ方はここが詳しくなります。

支援する側が自社でやっていること|社内マニュアルを70本前後まで増やしながら運用している

正本と配布先を分けて一方向に流し込む社内運用

規模に合った頼み方を勧める以上、支援する側も限られた人数で回している必要があります。Saixでは自社の社内マニュアルを70本前後まで増やしながら運用しています。

作り方はAIで下書きを起こす形ですが、要点はそこではありません。正本と配布先を分け、正本を直したら一方向に流し込む構造にしてあります。

社内マニュアルをカテゴリごとの色帯カードで並べ、担当部署と更新日から目的の1本を探せる社内ポータルの一覧画面
Saix社内で運用しているマニュアルポータルの一覧画面。カテゴリと部署で絞り込み、正本を直すと配布先へ一方向に反映される(画面はダミーデータ)

この構造がないと「どれが最新版か分からない」が必ず戻ってきます。ファイル名のルールを決めて全員に徹底してもらう方法では、忙しい週に一度破れた時点で元に戻ります。

社員が質問を投げると、根拠にした社内マニュアルを出典として添えた回答が返ります。回答が正しいかどうかを、社員が自分で原典を開いて確かめられる形にしてあります。

人数が少ない会社では、これくらいの範囲が現実的な上限です。全社のデータを整えてから始める進め方は、人手が足りている会社の作法だと考えたほうが安全です。

失敗しやすい形|大企業向けの進め方を、そのまま小さくして受け取る

縮小した大企業向け計画が止まる3つの型

規模を測らずに進めると、提案そのものは正しくても社内が動きません。よく起きる型は3つです。

1つ目は、全社のデータをそろえるところから始める型です。整理が終わるまで成果が出ないため、社内では「何をやっているのか分からない」期間が半年続きます。

この型は、専任のチームを置ける会社なら成立します。兼任1人で回している会社では、整理の途中で通常業務の繁忙期が来て止まります。

2つ目は、全部署へ同時に配る型です。案内は行き渡りますが、どの部署も「自分たちの業務向けではない」と受け取り、誰も本気で使いません。

従業員60名ほどの建設資材を扱う商社で、全社員に一斉に環境を配った例があります。3か月後に使い続けていたのは、もともと自分で試していた2名だけでした。

3つ目は、経営者だけが窓口になり、現場が一度も出てこない型です。打ち合わせの内容が現場に伝わらず、できあがったものが実際の手順と食い違います。

3つに共通するのは、支援の質ではなく受け皿の設計を社内でやらなかったことです。誰が週に何時間出すのかを先に決めていれば、3つとも起きません。

会社を見分ける側の軸は支援会社が何を担保しているかの確かめ方で扱っています。自社だけで進められる範囲の線引きは外部に頼む価値が出る場面の見分け方にまとめました。

自社の場合はいくらになるのか、この機会に出してみてください。削減できる時間と金額を、業務ごとに算出します。

以下の画像の「無料で試算する」をクリックして、AIで浮く金額を先に確認してください。

AI導入コスト削減シミュレーター 年間の削減額が3分でわかる

※ 画像の金額は表示例です。実際の試算額は入力内容によって変わります。

依頼前に社内で決める3つ|受け皿・最初の1業務・終わった日に残すもの

依頼前に決める3点と、決めずに進めたときの結末

問い合わせを送る前に、社内で決めておく項目は3つです。順番も決まっています。

STEP1受け皿を決めます。この件に週に何時間出せる人が誰なのかを、名前と時間で書き出してください。役職は問いません。

週1時間しか出せないなら、それが前提です。時間を増やす調整は後で構いません。先に必要なのは、実際に出せる数字を社内で共有することです。

STEP2最初の1業務を決めます。直近1か月で、同じ質問が何回飛んできたかを担当者に聞き、回数の多い順に3つ並べてください。

3つのうち、他部署の合意なしで変更できるものを1つ選びます。合意が要る業務は、支援とは別に社内調整の時間がかかり、期間内に終わりません。

STEP3終わった日に何を残すかを決めます。手元に残したい資料の名前を、契約前に自分たちの言葉で書き出します。

手順書、判断の基準をまとめた一覧、打ち合わせの記録。この3つを挙げられれば十分です。名前を挙げておくと、提案書にその名前が入っているかで比較できます

見落としがちな視点

人が少ない会社ほど、まるごと任せたほうが速い。そう見えます。ただ支援が終わった日に社内へ残るのは、話した記録と作った資料だけです。先に固める順番は金額でも期間でもなく、相談できる範囲・記録を誰が作るか・資料を誰が持つかの3つです。

金額を最初に決めると、範囲は相手が決めることになります。範囲を先に書けるのは自社だけです。順番を逆にすると、後から範囲の解釈が割れます。

ゴール:担当者の名前と週の時間、最初の1業務、残したい資料3点が1枚に書けていればOKです

この1枚があると、複数社に同じ条件を提示できます。同じ条件で見積もりを取らない限り、金額の差が何の差なのかは分かりません。届いた見積もりの読み方は見積もりを並べて比べる手順で扱っています。

公的な支援制度を使う選択肢もありますが、対象や条件は年度ごとに変わります。使えるかどうかは、依頼先ではなく制度の公式案内で個別に確認します。

無料相談

御社の人数と時間で、頼む範囲を一緒に決めます

受け皿・最初の1業務・終わった日に残すもの。この記事の3点を、御社の従業員数と出せる時間に当てはめて具体的に整理します。オンライン・無料の60分で、依頼先へ渡せる1枚をつくるところまでお手伝いします。

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よくある質問

Q. 相談の段階で、社内の資料をどこまで渡す必要がありますか

初回は業務の流れと困っている場面の説明だけで足ります。資料は原本でなく、必要な部分の抜粋で構いません。取引先名・金額・個人情報を含む資料を渡すのは、秘密保持契約を結んでからです。渡す範囲を先に決めておくと社内の確認も1回で済み、契約書に共有範囲と返却の扱いが書かれているかも同時に確認できます。

Q. 従業員10名ほどの会社でも、外部に頼む意味はありますか

あります。ただし頼む範囲は1業務に絞るのが前提です。10名規模では専任を置けないため、範囲を広げた分だけ社内の判断待ちが増えます。いちばん質問が多い業務を1つ選び、使える形になるところまでを区切って頼むと、支援期間の中で終わります。外の目が入ると、対象業務の選び方そのものが変わります。

Q. どこまでを自社でやって、どこから外に頼むべきですか

毎月くり返す作業は社内に残し、判断の型を作る部分を外に出すのが基本です。手順がまだ固まっていない業務は、社外の目を入れたほうが早く決まります。逆に、手順が決まっている入力や転記まで外に出すと、費用だけが増えて社内に何も残りません。線引きは金額ではなく、この2つのどちらに当たるかで決めます。

まとめ

「中小企業」という言葉は、5人の会社から300人の会社までを同時に指しています。その一語で頼むと、提案は必ずどちらかの規模に寄ります。合わせるべきは予算ではなく、外に出す範囲です。範囲を狭くするほど、支援期間の中で終わる確率が上がります。

範囲を決める軸は、社内の誰かが週に何時間出せるかです。従業員数では決まりません。公式サイト6社を1件ずつ開いて確認したところ、対象とする会社の規模を書いていた社は1社もありませんでした。依頼側にどれだけの体制を求めるかに触れていたのも1社だけです。合うかどうかは、聞いて確かめるしかありません。

まずは受け皿・最初の1業務・終わった日に残すものの3点を、1枚に書き出してください。この1枚があれば、複数社へ同じ条件を出して比べられます。費用の帯と全体像はAIコンサルティングの費用相場と選び方で確認できます。当てはめは無料AI活用セッションで整理できます。

この記事のまとめ

結論:規模に合わせて変えるのは予算ではなく外に出す範囲で、その範囲は従業員数ではなく社内で週に出せる時間から決まります。

  • 言葉の幅:中小企業は5人の会社から300人の会社までを指す。同じ頼み方では合わない
  • 測る軸:従業員数でなく、社内の誰かが週に何時間出せるか
  • 規模別の範囲:10〜30名は1業務、30〜100名は部署をまたぐ1本、100〜300名は1部署で完結する業務
  • 公式サイト6社の実態:対象規模の記載は0社、体制への言及は1社。料金の公開は4社、最低契約期間の明記は3社
  • 依頼前に決める3つ:受け皿(名前と週の時間)・最初の1業務・終わった日に残す資料の名前

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この記事を書いた人

株式会社Saix 代表取締役社長/AIマニュアル研究所 監修者・編集責任者

前職リクルートで社内のAI推進と新卒向けマニュアル制作を担当し、「マニュアルがない・古い・読まれない」ことが属人化を生み、組織の成長を止める構造を現場で経験。この課題意識が本メディア「AIマニュアル研究所」の原点。

東証プライム上場企業を含む100社以上のAI導入を支援|延べ4,000名以上にAI研修を実施|YouTube「かいちのAI大学」登録者4.8万人・累計再生270万回超|北の達人コーポレーション、メディアハウスホールディングスなど、上場企業から中小企業まで、AI研修・AI経営顧問・AIマニュアル構築支援を提供|メディア掲載複数(TechTrends、アットリビングなど)

支援先には月1,000時間超の業務削減を実現した企業もある。記事はすべて、Saixの実支援の一次情報、または公開許諾を得た支援先の実例に基づいて制作している。

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